映画『宇宙戦争』からの出題
SF/アクション2005年/アメリカスティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)トム・クルーズ(Tom Cruise)、ダコタ・ファニング(Dakota Fanning)、ティム・ロビンス(Tim Robbins) ほか
アメリカ東部ニュージャージー州。主人公レイ・フェリエは、労働者階級のごく普通の男だった。別れた妻との間の子供たち、娘レイチェルと息子ロビーを預かる日がきても、つれなく接した。翌朝、町に異変が起きた。晴天を割って広がる黒雲から、強風の中、何度も稲妻が落ち、レイは、野次馬らについて落雷現場に向かった。地面から3本足の殺戮マシーンが突如現れ、町を次々と破壊し始める。なんとか逃げのびたレイは、必死に子供たちを守りながら、町を脱出。しかし、これは、宇宙人による地球侵略計画の序章にすぎなかった…。アカデミー賞3部門ノミネート
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War of the Worlds
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この世で唯一無二のものには、「the」がつきます。
宇宙 the universe
太陽 the sun
地球 the earthそして、「世界」も「the world」となります。
しかし、英語タイトルの「the worlds」には、複数あることを示す「-s」がついています。
唯一無二なのに、なぜ?一般的に、「世界の人口は66億人」というように、
「世界」の地理的な範囲は、人間の住む地球です。もし、火星に知的生命体が存在したら?
火星人の住む火星が彼らにとっての「世界」です。その2つの「世界」どうしが戦うことを意味するのが、
『War of the Worlds』という英語タイトルです。では、ツリー図にまとめてみましょう。
邦題の視点:レベル1
⇒「宇宙」が舞台の戦争 (英語だと「space war」)
英題の視点:レベル2
⇒2つの「世界」どうしの戦争 (地球人の世界 vs. 火星人の世界)
ちなみに「世界戦争」は、レベル2視点で「world war」、
レベル3視点で「war of/between the nations」となります。
- 「the worlds」を日常でつかってみよう!
- アニメーション学科の授業について。
A:Have you finished your paper yet?
B:Yep. I wrote about the worlds of Hayao Miyazaki.A:もうレポート書いた?
B:うん。宮崎駿の世界について書いたよ。※宮崎アニメは作品ごとに違う世界が描かれているので「the worlds」。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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