ボン・ジョヴィ『禁じられた愛』からの出題
ハードロック1986年/アメリカジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)、リッチー・サンボラ(Richie Sambora)、デズモンド・チャイルド(Desmond Child)ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)
『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ(Slippery When Wet)』からの1stシングルで、ボン・ジョヴィ初の全米No.1ヒット。歌詞のモデルとなったのは、リッチーのフィアンセとも、当時ジョンが付きあっていた女優ダイアン・レインとも。全米チャート第1位、全英チャート最高第14位。
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You Give Love a Bad Name
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サビ部分のタイトル末尾が「ねぇ~」と聞こえるのは、
「name(ネーム)」で終わっているからだったんですねぇ。「name」には、「名前」のほかに「評判」という意味もあり、
「reputation(レピュテーション)」より気軽に使える単語です。have a bad name 評判が悪い get a bad name 不評を買う give ◇ a bad name ◇に悪評を与える そうすると、原題『You Give Love a Bad Name』は、
「君は、愛に、悪評を与える」となります。
…なんだかピンときません。ロックの歌詞らしく表現してみましょう。
「君は愛の名を汚(けが)してるぜ」
そう、日本語でも「名」=「評判」なんです!君に天国を約束されたかと思ったとたん、地獄に突き落とされ、
別れても、もう君から逃れられなくなっているという歌詞内容。
そんな愛なんてゴメンだね、と他人は言うかもしれません。
それは“愛”にとって「bad name」=「悪評」になります。なので、『禁じられた愛』という結果論的な意訳が、
邦題としてつけられたのだと思います。現実は、禁じられた愛だらけだと思いますけどねぇ(笑)。
- 「give~a bad name」を日常でつかってみよう!
- テレビニュースを見ながら。
A:That company was using expired ingredients!
B:They give Japanese food a bad name.A:あの会社、期限切れ原料を使っていたのか!
B:これで日本製食品の評判も落ちたわね。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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