映画『リアリティ・バイツ』からの出題
青春ドラマ/ロマンス1994年/アメリカベン・スティラー(Ben Stiller)ウィノナ・ライダー(Winona Ryder)、イーサン・ホーク(Ethan Hawke) ほか
大学の卒業式で総代を務めたリレイナは、念願かなってテレビ局に就職。等身大の若者を映したドキュメンタリーの制作を夢見る。ところが、些細なことでクビになってしまい、再就職先を探すがうまくいかない。就職活動や仲間との共同生活のなかで、夢と現実のギャップにあえぐリレイナは、やがて2人の男~理想主義のトロイと現実主義のマイケル~の間で揺れ動くことになる…。
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現実は厳しい/現実って最悪ぅ!
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本来「bite」は、「噛む」という意味で、虫刺されから、猛獣が噛みつくことまで指します。
映画の後半で、リレイナの撮ったビデオがTV番組として上映されます。番組タイトル『Reality Bites』のアルファベットがスープに放り込まれ、スプーンで口に運ばれちゃいますが、ココ、一応笑うとこです(笑)。「bite」の文字通りの意味は、「噛む」なので。
「Reality bites.」を直訳すると「現実は噛む」ですが、実際は、「現実は厳しい」「現実って最悪」という意味で使われます。
何度も厳しい現実に直面していると、「Reality bites. = 現実は厳しいものだ、そう甘くはない」という法則にたどりつくからです。
きばをむいた「現実」に噛まれる(→痛いっ!)
∥ すなわち
「現実」に直面する(→こたえるぅ)
∥ ここから
「現実」って、厳しいなぁ 「現実」って、最悪ぅ「bite」に3単現の「-s」が付いていますが、いつでも誰にでもあてはまりそうな法則を言うときには、シンプルに現在形を使います。
でも、目下の現状が厳しい場合など、時と場合が限定されると、「Reality bites.」などと悠長なことは言ってられません。かわりに、
「We have a serious situation at the moment.」
=「目下、我々は厳しい状況にある」のように、緊迫感とともに説明しなきゃです。
- 「bite」を日常でつかってみよう!
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I just lost my job, that bites!
仕事クビになっちゃったよ。最悪!
※ただし、多くの場合、「bites」より「sucks」が使われるようです。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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