映画『アイズ・ワイド・シャット』からの出題
ドラマ/ロマンス/サスペンス1999年/アメリカスタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)トム・クルーズ(Tom Cruise)、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、シドニー・ポラック(Sydney Pollack)、トッド・フィールド(Todd Field) ほか
ニューヨークで幸せに暮らす内科医ウィリアム・ハーフォードは、ある日、愛する妻アリスから、性の欲望を告白される。衝撃を受けたウィリアムは、エロティックな妄想にとり憑かれ、次第に夜の街をうろつくようになる。やがて、昔の友人に誘われた秘密の乱交パーティで恐ろしい事件の罠に巻き込まれ…。
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直訳:目を大きく閉めて
意訳:用心のために目を閉じたままで-
タイトルの下敷きとなっている表現は、コレ。
eyes wide open 目を大きく見開いて(注意深く)
特に注意深くするために、ふつうより目を大きく開いた状態です。反対に、目をしっかりと閉じた状態は、どう表現するのでしょう?
eyes shut tight 目をかたく閉じて
ここでは「wide」の反対が「tight」で、「open」の反対が「shut」となっています。並び順まで前後が逆になっていますが、そういう語呂なので丸ごと覚えましょう。
さて、この作品では、主人公が見てはならない世界へ潜入していきます。いくら警戒していても、結局は何も見ないことがいちばん安全なわけです。
そこで、「注意深く」という意味で「eyes wide…」と言いかけて、「見ない方がいい」という意味で「…shut」と終わっています。そんなヒネリを加えたタイトルが『アイズ・ワイド・シャット』です。
- 「eyes wide」を日常でつかってみよう!
- 星空の下で。
A:Keep your eyes wide open.
B:OK…. Hey, there! I saw a shooting star!A:目を大きく開けておくんだよ。
B:わかった……。あ、あそこ!流れ星が見えた!
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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