マライア・キャリー『サンタが街にやってくる』からの出題
クリスマス・ソング1934年/アメリカヘイヴン・ガレスピー(Haven Gillespie)、J・フレッド・クーツ(J. Fred Coots)マライア・キャリー(Mariah Carey;2005年)など
キッズソングとして作曲されたが、ジャズバンド演奏で広まり、人気コメディアンのエディ・キャンターがラジオで歌って定着。以来、ジャクソン5やカーペンターズ、シンディ・ローパーなど各ジャンルで有名アーティストが歌いヒットさせている。
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Santa Claus Is Comin’ to Town
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ツタ哉君が想像していた「will come」でも、意味は通じます。
カレンダーの日付を見ながら、
「今夜はイブやから、サンタが街に来てくれるやろな」という感じで、
「Santa Claus will come to town.」と言えそうです(単純未来)。一方、タイトル中の「is comin’(=coming)」は、
“現在進行形”として有名な「be + ~ing」の形なので、
「今、来ている最中です」と訳せそうですが、
ここでは、サンタを待つ子供の視点で、到着時点にフォーカスし、
「もうすぐ街にやってくる」と、未来形の一種で訳しましょう(近未来)。[Santa Claus] [Is Comin'] [to] [Town] ↓
サンタクロース↓
~がもうすぐやってくる↓
~に↓
街歌詞は、「気ぃつけや!泣いてる場合ちゃうで!グズグズ言うたらアカン!
なんでか分かってるか?もうすぐサンタさんが街にやってくるねんで!」と、
子供に言いきかせる内容なので、
「will come(来ない可能性もあり)」では説得力に欠けますね。
もともと現在進行の「is coming」の方が、より確実なイメージがします。この“近未来”の「coming」は、こんな日常フレーズにもあります。
例:Coming soon! →近日公開(発売)! 例:I’m coming right now! →今すぐ行くから! 例:What’s coming up next? →次(回)は何かな?
- 「is coming to」を日常でつかってみよう!
- 年末という〆切におわれた執筆活動…。
A:The year 2007 is coming to an end soon.
B:No, not yet.
It won’t end until I finish writing all those New Year’s cards.A:もうすぐ2007年も終わりだね。
B:いや、まだだ。この年賀状を全部書いてしまうまでは終わらない。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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