洋楽『ギヴ・イット・アウェイ』からの出題
ロック+ラップ1991年/アメリカアンソニー・キーディス(Anthony Kiedis)、フリー(Flea)、ジョン・フルシアンテ(John Frusciante)、チャド・スミス(Chad Smith)レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)
アルバム『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』からの1stシングル。独特のベースラインと巻き舌のサビが、強烈に耳にこびりつく。歌詞はドラッグがらみとも、セクシュアルなメタファーだとも言われる。1992年度(第35回)グラミー賞最優秀ハードロックパフォーマンス賞を受賞。
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(それを人にタダで)あげちゃえ!
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「それ、むっちゃええコートやん!」
「気に入ったのね?じゃ、あげる!」こんなふうに、キーディス(ボーカル)の彼女は、気前よくなんでもあげちゃう人だったそうです。
give ○ away → ○を、人にタダで与える give away ○ あるときバンドが適当に演奏していたとき、
キーディスが適当に歌いはじめたのが、このサビ:歌詞引用: Give it away, give it away, give it away, now 発音: ギヴるるウェイ、ギヴるるウェイ、ギヴるるウェーイ、ナーウ 意味: あげちゃえ、あげちゃえ、あげちゃえ、さぁ今すぐ 訳詞: あげるるんだぁ、あげるるんだぁ、あげるるんだぁ、さぁ ふつうの英語では「ギヴィるウェイ」と舌巻きなしで発音するところを、勢いよく舌を巻いて歌っているので、ガラの悪い、おちゃらけソングに聞こえます。
そこで、「Give it away=あげちゃえ」精神の裏づけとして、ボブ・マーリーの歌詞を引用し、一種の哲学ソングに洗練しています。
歌詞引用: Keep your more to receive your less キープするものが多けりゃ、受けるものは少なくなるぜ これは、
The more you give, the more you receive.
人に与えれば与えるほど、その分、人から与えてもらえるということわざをベースにしたもので、
それなら全部あげちゃえば最大限もらえるやん!的なノリです。※上記解説は、ファンの証言などにもとづいています。
- 「give ~ away」を日常でつかってみよう!
- ここでは「(秘密を)明かす」という意味です。
A:How come you speak English so well, Yumi?
B:I’ll tell you my secret, but don’t give it away to anybody.A:どうしてそんなに英語が上手なの、ユミ?
B:秘訣を教えてあげるけど、誰にも明かさないでね。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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