映画『13日の金曜日』からの出題
ホラー/スプラッター1980年/アメリカショーン・S・カニンガムベッツィ・パルマー(Betsy Palmer)、ケヴィン・ベーコン(Kevin Bacon)、エイドリアン・キング(Adrienne King) ほか
1958年6月13日金曜日、ニュージャージー州ブレアーズタウンのクリスタル・レイク・キャンプ場で、死亡事件が起こった。それから数年のあいだ、6月13日になると怪しい事件が起こり、町の人々から“呪われたキャンプ場”として囁かれ、閉鎖となる。そして、1980年6月13日金曜日、このキャンプ場を再開すべく、8人の若者が集まったが、次々と何者かに惨殺されて…。
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Friday the 13th
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ケヴィン・コスナー主演映画『13デイズ(Thirteen Days)』(2000年)
というのは、24時間×13日間の話だから「days」が使われています。一方、『13日の金曜日』は日付で、その日24時間以内を指します。
その月の「13番目の日」という言い方をするので、
「13日」=「the 13th」。では、なんで「Friday(金曜日)」が「the 13th」より前なのか?
日付の書き方について、語順を確認しておきましょう。
住所と同じで、日英で逆転していますよ。言語 語順 例 日本語 年→月→日→曜日 2007年10月19日金曜日 アメリカ英語 曜日→月→日→年 Friday, October 19th, 2007 イギリス英語 曜日→日→月→年 Friday, 19th October, 2007 「Friday → Fri.」「October → Oct.」「19th」→「19」
と略記できますが、基本的に読み方は変化しません。「19th」も「19」も、正式には「the 19th (=nineteenth)」と読みます。
そこで、「19日金曜日」だけ取りだせば、英米どちらも「Friday, the 19th」となりますね。
13日じゃない日に取りあげることで、怖さをおさえた解説にしたつもりですが、
最後に、怖くないトリビアも、おひとつどうぞ。英語・ドイツ語・フランス語では、「13日の金曜日」が怖い日ですが、
イタリア語では「17日の金曜日」、スペイン語では「13日の火曜日」が不吉な日とのこと。13日の金曜日を忌むのは、キリストが十字架にかけられた日だから、
というのは聖書に記載のない俗説で、同じキリスト教圏でも諸説あるそうです。
- 日付を表す「-th」を日常で使ってみよう!
- ※ジェイソン君に、この日付はタブーです。
A:What were you doing on the 13th, Jason?
B:Hey, don’t ask that question. It WASN’T Friday!
A:I, I didn’t mean it like that.A:13日は何してたの、ジェイソン?
B:おい、その聞き方はやめてくれ。金曜日じゃないんだから!
A:そ、そんなつもりじゃ。※ジェイソンは『13日の金曜日』シリーズの殺人鬼の名前です。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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