映画『天使にラブ・ソングを…』からの出題
ハートフル音楽コメディ1992年/アメリカエミール・アルドリーノ(Emile Ardolino)ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)、マギー・スミス(Maggie Smith)、キャシー・ナジミー(Kathy Najimy)、ハーヴェイ・カイテル(Harvey Keitel) ほか
ウーピー扮するデロリスは売れないクラブ歌手だったが、殺人現場を目撃したために、ギャングに命を狙われるハメに。裁判の日まで修道院に身をかくすことになるのだが、下町育ちのデロリスはお堅い雰囲気にガマンできず、ヘタな聖歌隊を有名ゴスペル隊に育てあげていく。やがて有名になりすぎて、隠れていたつもりが…。
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Sister Act
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原題からかけはなれた邦題がついているので、面食らった人も多いのでは?
タイトル中の「act」は、エンターテインメントショーなどの「出し物」という意味の単語です。
Sister 尼僧(シスター) Act ステージパフォーマンス
(ここでは「ゴスペル」)映画のストーリーを忠実にあらわした原題に対して、邦題の『天使にラブ・ソングを…』は、「ヘタっぴな聖歌隊が、のりのりイエィのゴスペル隊に変身し、天使たちにオシャレなラブ・ソングを聴いてもらうぜエイメン(Amen)!」という、映画の雰囲気をあらわしたものになっています。
ところで、「act」に似た単語に「action」というのがあります。どちらも名詞としては「人がやること=おこない」を意味しますが、「act」は、「an act of kindness(親切な行為)」のように「どんな」という説明が必要。一方、「action」は、「take action(行動を起こす)」や「Now is the time for action. (今こそ行動に移るときだ)」のように、「行動、アクション」を取るのか・取らないのかが問題で、「どんな行動」なのかは特に説明不要です。
- 「act」を動詞「ふるまう」として、日常でつかってみよう!
- 彼氏が熱烈なスーパーマンファンだったら…?
A:Are you going outside in that Superman costume? Don’t act like a fool!
B:Why not? Don’t I look good in it?A:そのスーパーマンの格好で外出するの?バカみたいなことしないで!
B:なんでだよ?似合ってるだろ?
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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