映画『七年目の浮気』からの出題
ロマンティック・コメディ1955年/アメリカビリー・ワイルダー(Billy Wilder)マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)、トム・イーウェル(Tom Ewell)、イヴリン・キース(Evelyn Keyes) ほか
ニューヨークの出版社に勤める中年編集者リチャードは、避暑地へ出発する妻子を見送り、ひとりでアパートに戻る。入れかわりで、階上に、若い美女が住み込みにやってきた。職業柄、空想癖が強いリチャードは、ひたすら彼女との関係を妄想していくのだが……。ゴールデン・グローブ賞1部門受賞
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The Seven Year Itch
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「itch」という単語は、「イッチ」と読み、「ムズムズかゆい」ときに使います。
例)My nose itches.
鼻がかゆいよ。「an」をつけると、「ムズがゆさ」をあらわします。
例)I’ve got an itch on the nose.
鼻がかゆいよ(鼻にムズがゆさがある)。そこから転じて、「ムズムズして何かをしたくてたまらない気持ち」という意味にもなります。
例)I’ve got an itch to go abroad again.
また海外に行きたくてムズムズしてる(たまらない)よ。では、映画の内容と英語タイトルの関係は、
どうなっているのでしょうか?リチャードは、精神科医ブルベイカー博士の執筆原稿を読んでいると、
「7年越しのムズムズ感=浮気の虫(seven-year itch)」
というフレーズに出くわします。
恐妻家のリチャードは、現に結婚7年目であり、
今の自分の浮気心にピタリとあてはまると感じるのです。邦題では『7年目の浮気』となっていますが、
「seven-year」は「7年目の」ではなく「7年の」なので、
「7年もの間ムズムズしていた浮気心」という感じです。ちなみに、昭和のニッポン人なら、ヒット曲名にならって、
「three-year itch(3年目の浮気)」っていうのかな?
馬鹿いってんじゃないよ~♪
- 「何かをしたくてたまらない気持ち」の「itch」をを日常でつかってみよう!
- デパートにて
A:Are you really gonna buy such a large amount of clothes?
B:Yep. I just can’t resist the itch to buy Anna Sui.A:そ~んなにたくさんの服、ホントに大人買いしちゃうワケ?
B:うん。アナスイの衝動買いだけは抑えられないの。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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