映画『オペラ座の怪人』からの出題
サスペンス/ロマンス/ミュージカル2004年 アメリカ/イギリスジョエル・シューマカー(Joel Schumacher)ジェラルド・バトラー(Gerard Butler)、エミー・ロッサム(Emmy Rossum)、パトリック・ウィルソン(Patrick Wilson) ほか
1870年代のパリ・オペラ座は、華麗な舞台で栄えていたが、仮面をかぶった謎の怪人による事件が多発していた。一方、謎の怪人の導きで、歌の才能を伸ばしてきたコーラスガールのクリスティーヌは、あるとき、新作オペラの主演に大抜擢され、喝采を浴びる。祝福に駆け付けた幼ななじみの青年貴族ラウルは、彼女の美しさと輝きに惹かれ愛を告白するのだが、謎の怪人は彼女をオペラ座の地下へと誘い込む…。アカデミー賞3部門ノミネート
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The Phantom of the Opera
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作品中、「謎の怪人」は「ファントム」と呼ばれています。「phantom」の語源は、「ファンタジー(fantasy)」や「ファンタスティック(fantastic)」と同じで、どの単語にも「実際に目に見えないけど、心の目で見える」という意味があります。
素晴らしく見えればファンタジー!おぞましく見えればファントム怪人!
「phantom」は日本語にすると、実体のない「幽霊、幻影」のことです。やや古風な言い方で、何かの名称(戦闘機、人体模型、電源)以外、ほとんど日常では使われません。
他に有名な「幽霊」たちをまとめておきましょう。
ghost(ゴースト) 目に見える死者の霊(生きていたときと同じ姿) spirit(スピリット) 霊的な存在(中立的;死者の霊、悪霊、神など) specter(スペクター) 亡霊や妖怪(恐ろしい姿)
- 「phantom」を日常でつかってみよう!
- 音楽ライブのリハーサル中、ミュージシャンAと新米スタッフB
A:Turn on the phantom power, will you?
B:The phantom power?
A:Yeah, it’s a type of power source for the mic (=microphone).A:ファントムパワーをオンにしてくれる?
B:ファントムパワー(幽霊の力)?
A:そう、マイク用電源の一種だよ。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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