映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』からの出題

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「確定申告」と「ジェダイの帰還」は同じ英単語を使う!

映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』からの出題

j_jyanruSF/アクション/アドベンチャーj_seisaku1983年、1997年/アメリカj_kantokuリチャード・マーカンド(Richard Marquand)j_syutsuenマーク・ハミル(Mark Hamill)、ハリソン・フォード(Harrison Ford)、キャリー・フィッシャー(Carrie Fisher)、ビリー・ディー・ウィリアムズ(Billy Dee Williams)、アレック・ギネス(Alec Guinness)、ワーウィック・デイヴィス(Warwick Davis) ほか
j_arasujiルーク・スカイウォーカーとレイア姫たちは、犯罪王ジャバ・ザ・ハットの宮殿を襲い、ハン・ソロを救出。ヨーダやオビ=ワン・ケノービから秘密と助言を得たルークは、ダース・ベイダーと最後の対決に挑み、帝国軍と同盟軍の銀河大戦も最終決戦を迎える…。アカデミー賞4部門ノミネート+特別業績賞(視覚効果)受賞。
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それではさっそく『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の英語タイトルを見てみましょう。

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な、なにーーー!? Star Wars: Episode VI - ****** of the Jedi だとーーーー!!?
一瞬「カムバック」かと思ったけど、「帰還」にしては軽すぎだよね。でも、この「******」だってカタカナ語になってるし、軽くね?う~ん…。

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~ホワイトデー 0個の3倍 返そうと ~大忙しの 兄ちゃんかな…

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あ、タイトル英語イストの福光つぁん!どうせ僕はヒマな野郎ッス…。その証拠に、スターウォーズのエピソード1~3を返却して、エピソード4~6を借りるところなんですよ。でもシリーズ完結編に「******」って、なんか軽くないッスかぁ?
お~、ツタ哉くんかいな!どうもで、まいどで、こんにちは!ホワイトデーの“3倍返し”も、レンタルの“返却”も、どっちも軽ぅみくびってたら、痛い目に遭うでぇ!

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Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi

「返り咲く」とか「選手権奪還試合」とか言うよりも、
「カムバック」「リターンマッチ」とカタカナ語で言ったほうが軽やか。

しかし、英語の感覚では、「カムバック(come back)」が軽く、
「リターン(return)」の方が重いイメージの単語なんです。

たとえば下記のような場面で「戻ること、戻すこと」を言うには、
「return」が適しています。

◆あらたまった英語タイトル例

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年映画)
?= “The Lord of the Rings: The Return of the King”

『猫の恩返し』(2002年映画) = “The Cat Returns

◆公的な手続き上の用語例

「確定申告」=「(income) tax return

「領土返還」=「return of the territory」

英会話では、丁寧な場面ならかしこまった感じの「return」を友達との会話では軽い口調の「come back」「give back」などを使います。

「Please return it by next Monday.」
=「次の金曜までにご返却ください」

「Give it back to me right away!」
=「それ今すぐ返して!」

このように、同じ意味を指す英語表現が複数ある場合、
1単語で言いきるとカタイ感じに聞こえますが、
簡単な単語の組みあわせを使うと柔らかくなりやすいですよ。

ちなみに、ある英語ネイティブのスターウォーズファンから、
ジェダイは高貴な方たちなので、軽いノリのカムバックは使っちゃいけない、
と釘をさされました(笑)。

「The Jedis will come back / be back.」 よりは
「The Jedis will return.」

だと。

「return」を日常でつかってみよう!
知らない人が訪ねてきました。

A:Is Mr. Mark Ford in?
B:No, but my husband will return home soon.

A:マーク・フォード氏は、ご在宅ですか?
B:いえ、でも主人は間もなく帰宅します。

ふくみっつぁんのプロフィール

本名・福光潤(ふくみつじゅん)。
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!

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