洋楽『レット・イット・スノウ』からの出題
クリスマス・ソング1945年/アメリカジュール・スタイン(Jule Styne)、サミー・カーン(Sammy Cahn)ヴォーン・モンロー(Vaughn Monroe)
クリスマスを意識した歌詞ではないが、1946年の全米チャート・ナンバーワンヒット以降、クリスマスの定番曲となった。映画『ダイ・ハード(Die Hard)』(1988年)のエンディングにも使われている。
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このまま雪を降らせておいて(×3回)
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letといえば、学校では次のように教わります。
「let+○+動詞の原形」=「○に~させる」
しかし、実際には強制的な「させる」ではなく、放任主義的な「させておく」という意味で使われることが多いです。
たとえば、道ばたで鹿を捕まえたとします。放っておけば、市民に危害を加えるかも…。そこで交番に連れて行くと、こう言われました。「ここ奈良では、野生の鹿がふつうに歩いていてOK。逃がしてあげなさい(Let it go)」と。
★直接タイプの命令 Go. → 止まっている相手に対して「行け」 ☆間接タイプの命令 Let it go. → 行こうとしているそれ(鹿)を引き止める
相手に「行かせてやれ」では、タイトル英語に戻ります。
雪が降る(It snows.)って、本来、悪天候なわけです。これから外出しようとするときに、あいにく雪が降っていたら、イヤですね。「雪を降らせないで(Don’t let it snow.)」と祈りたくなります。
しかし、歌手ヴォーン・モンローは、「外は寒いが、中は暖かい、どうせ出かける予定もないんだから…」と歌い、「このまま雪を降らせておいて(Let it snow.)×3回」と歌います。
★直接タイプの命令 Snow. → 雪以外の天候のときに「雪よ降れ」 ☆間接タイプの命令 Let it snow. → 降っている雪がやんでほしいと願う相手に、
または、天候をコントロールすることができる神様に対して、「このまま雪を降らせておいて」
- 「let+○+動詞の原形」を日常でつかってみよう!
- カップルがもめているようです。
A:Please, let me go!
B:No, I won’t let you go anywhere!A:お願い、行かせて!
B:ダメだ、どこにも行かせない。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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