映画『ランボー』からの出題
アクション/ヒューマン1982年/アメリカテッド・コッチェフ(Ted Kotcheff)シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)、リチャード・クレンナ(Richard Crenna)、ブライアン・デネヒー(Brian Dennehy) ほか
ベトナム戦争の帰還兵ジョン・ランボーは、アメリカ北西部の小さな町に戦友を訪ねるが、家族から彼の死を知らされ、むなしく帰路につく。ところが、地元の保安官ディーズルに捕まり、警察署の地下で、いわれのない仕打ちを受ける。ベトナムでの拷問のトラウマを呼びさまされたランボーは、サバイバルナイフ1本を持って、山に逃げこみ、たった1人で軍隊に立ち向かうことになる…。
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最初の流血⇒先に仕掛けた側
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「blood」=「血」そのものは、数えられないので、
「first」の意味は「第1番目の」というより「最初の」です。
「first blood」=「最初の血」すなわち「最初の流血」と解釈します。といっても、なんのこっちゃ分かりませんので、
次のフレーズで覚えておきましょう。draw first blood = 先に仕掛ける、先制する(直訳:最初の流血を招く)
もともと出血の多いボクシングで使われる用語でしたが、
今では、格闘系以外のスポーツや出来事にも使われます。映画の中では、洞窟で無線交信するランボーの台詞に注目!
They drew first blood, not me.(奴らが先に仕掛けてきたんだ、俺じゃない)
ということで、『First Blood』という英語タイトルは、
「どっちが先に仕掛けたのか?」という問題提起と、
血が流れるアクション映画のイメージをミックスしたものでした。ちなみに、本国よりも日本の方がヒットしてしまったこの映画。
第2作目以降の原題は、邦題にあやかり「Rambo」入りです。
「Rambo」という主人公名が、たまたま日本語の「乱暴」に聞こえ、
実際に乱暴者にも見えるので、こんな邦題になったのでしょうね。もし主人公名が、「ヤンボー」とか「マンボー」とかだったら、
どうなっていたんでしょうか、この作品の運命は(笑)。
- 「first blood」を日常でつかってみよう!
- 「first」を強調した架空のサッカー試合速報(笑)。
Japan drew first blood in the first minute of the first half
with Shunsuke Nakamura’s first goal of the tournament.日本は前半1分、中村俊輔のトーナメント初ゴールにより先制。
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ふくみっつぁんのプロフィール
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!
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