ココナツでラッキー!(フォールズビュー・カジノ)
【ココナツでラッキー!(フォールズビュー・カジノ)】
今週はカジノ会社のフォールズビュー・カジノのCMをご紹介します。
「うっかりの一言」を救ってくれたのはココナツだった・・・
【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Woman: I can’t(※1) believe this bikini still fits me.
Man: Yeah, I can’t(※1) believe it either.
Woman: What did you say?
Woman: I can’t believe this bikini still fits me.
Man: You’ve never looked better(※2).
Woman: Thanks, honey!
Caption: Anyone can get lucky.
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【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
(※1) can’t ⇒ cAn’
can’t は、語尾の破裂音 T が弱くなるか、聞こえなくなることが普通です。そして、母音のAがクッキリと聞こえます。なので、can と勘違いされやすいです。
いっぽう、can の発音は母音の A が弱め。人と場合によっては、ほとんど発音せずに[k'n]という感じの音。can の A がハッキリ聞こえるのは「できる」ということを強調したいときだけです。
この女性、ココナツで一瞬記憶喪失になり再度同じセリフ I can’t believe this bikini still fits me.を口にしますが、2度目の can’t のほうが、Tの音がはっきり聞こえますね。
(※2) better ⇒ bedder = ベダー/べラー
T の音が「軽く弾くD]の音。「ダ」と「ラ」の中間のような音。でも舌先はもっと上。上の歯の付け根あたり。(←上歯茎の位置)この「軽く弾くD]の音は、アメリカ英語のあらゆるところで耳にします。
今回は、ごく簡単に T に関する省エネ発音を説明しておきます。T の音には、さまざまな省エネ発音がありますが、Tと Dだけに共通して起きる独特の省エネが3つあります。
なぜ Tと Dだけに共通かというと、この二つは、有声音か無声音かの違いをのぞけば発音の方法がまったく同じだからです。その3つの独特の省エネとは以下のとおり。 T の音には、さまざまな省エネ発音がありますが、Tと Dだけに共通して起きる独特の省エネが3つあります。
なぜ Tと Dだけに共通かというと、この二つは、有声音か無声音かの違いをのぞけば発音の方法がまったく同じだからです。
その3つの独特の省エネとは以下のとおり。
1.「軽く弾くD」の音になる: metal, medal (この二つは同じに聞こえる); water; little(「軽く弾くD」は、きちんと破裂させる本来のDとは音が違います。)
2.Nに近い音になる: center, sender(この二つは同じに聞こえる); into; twenty
3.鼻に抜ける独特な音になる: written, forbidden, didn’t, wouldn’t
そして、上記の1「軽く弾くD」 と 2「Nに近い音」は省エネの度合いの強さに違いこそあれ、アメリカ英語では、ほぼ必ず誰でも使う省エネです。
これをしない人は、(他の英語圏出身者も含めた)外国人だとわかるほどです。
※サンプル音声と解説は下記にて説明しております。
“T”の発音について解説
“D”の発音について解説
【動画部分の翻訳(意訳)】
Woman: このビキニが、まだフィットするなんて信じられないわ。
Man: ああ、僕も信じられないね。
Woman: なんて言ったの?
Woman: このビキニが、まだフィットするなんて信じられないわ。
Man: 最高にきれいだよ。(これまでで一番きれいだよ。)
Woman: ありがと、ハニー!
Caption: 誰でもラッキーなことってあります。
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