リベンジ、そこをもう一度!(タイム・ワーナーケーブル)

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リベンジ、そこをもう一度!(タイム・ワーナーケーブル)

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【リベンジ、そこをもう一度!(タイム・ワーナーケーブル)】

日本でも人気のテレビドラマ Revenge。
主演のエミリー・ヴァンキャンプが
かっこよく、人の家に押し入って来ますが、おやっ?…

■課題文■

カッコ内の部分を聴きとって書き出してみましょう。

(00″〜)

Emily: (Q1) girl, my father warned me not to trust the wrong peo[ple]…
(Q1), my father warn[ed]…
(Q1)… Whe[n]…

Narration: Time Warner Cable invented Start Over, so you can enjoy TV better.

Emily: You guys are killing me.

Woman: Sorry, we just love how you do the whole…chhh… (Q2).

Narration: Missed the beginning of your favorites like Revenge?
You can still enjoy every minute of what you love.

Switch today and get a $200 reward card.
Time Warner cable. Enjoy better.

<<語句と表現>>

●語句の意味が複数ある場合は主にこのCMで該当する意味を記します。
●リスニング課題の部分に含まれる語句は省いています。

☆ Start Over  スタート・オーバー
番組放映時間中なら、ボタンひとつで番組の最初から観直せるサービス。

☆ You guys are killing me.
ここでは、あんたたち、もういい加減にしてくれ、といった意味。
仕事がいい加減過ぎるチームの仲間とかに対しても言える文句。

You’re killing me.というのは、
他には相手のジョークが滅茶苦茶おかしくて「もう最高!」とか
魅力的な異性に対して「参っちゃった」みたいな時に使います。

☆ reward card  ポイントカード

◆解答と省エネ発音のポイント

●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない。
♪♪:カジュアルな会話向け。
♪♪♪:カジュアル度高し。

●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、これはあくまで参考です。

●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったやつ)を @ で表記します。

●曖昧母音以外の母音が非常に弱い、曖昧な音になったものも、@で表記することがあります。

Q1   When I was a little   ⇒  Wenai waza liddle

3つのQ1、どれも中身は同じですが、省エネ度合いがやや増し、スピードはうんと加速しています。

When と I 、was と a はそれぞれ連結。

3つ目の When I was a は、早口なので、全部まとめてひとかたまりになっています。

little はどれも[t]が「軽く弾くD」の音。
「ドゥ」と「ル」の中間のような音。

「リルル」と「リドル」の中間。

little はカジュアルなスペリングではli’l と書くこともあるくらいで
[t]が完全に消えてしまうこともあるのですがこの人は、
早口のときでも「軽く弾くD」の音ですばやく発音しています。

ところで・・・

大半の「軽く弾くD」の音は、
[t]か[d]が、前後を母音にはさまれたとき、
加えて、[t],[d]のある音節にアクセントがないときに起きます。

たとえば、

water, kitty, lady, Shut up. Why do…?
(「yって母音?」。半母音です。
ここで「母音」というのはスペリングじゃなくて音が母音ということです。)

だから「ハローキティ」は、アメリカ人が発音すると
「ハローキディ」か「ハローキリー」みたいな音になる。

いっぽう、little は、前を母音、あとが[L]という少数派のパターン。

ま、少数派といっても、アメリカ発音で一番頻繁に登場する省エネ発音の
「軽く弾くD」なんで、日常語だけでも書き出してみれば、ぞろぞろと出てきます。

metal, battle, settle, subtle, bottle,
shuttle, tattle (告げ口する)

medal, middle, riddle,
meddle (おせっかいを焼く), cuddle (優しく寄り添う)

ちなみに、こう書き出したのを見て気づいた人もいるかも知れません。

上のmetalとmedal は、
人や場合によってはまったく同じ音になります。

[t]の音が省エネされて「軽く弾くD」の音になったものと
[d]の音が省エネされて「軽く弾くD」の音になったもの。

もとの[t]や[d]の響きが残ることもあるし
まったく残らない時もあります。
残らなければ残らないほど、似た音になります。

だから、pudding(プリン) と putting なんかも
同じ音になっちゃうわけですね。

「軽く弾くD」の音声付説明はこちら↓
http://www.namaeigo.com/mini_koza7.html#flapT
(スマホの方は、Firefoxをお使いください。)

Q2   breaking and entering   ⇒  breakin’n@n en’nerin’
[語意] breaking and entering  不法家宅侵入

☆♪♪♪  breaking and   ⇒  breaking@

2語が連結。

and は語尾の[d]が落ち、母音も非常に弱いです。

☆♪♪♪  entering   ⇒  en’nerin’

省エネ度が高く、発音もかなりいい加減で聞き取りにくいです。

breaking and entering というひとかたまりの表現を知っているか、
break in 「押し入る」などという表現から推測できればぱっと分かるかも知れません。

語尾の[g]は消え、[t]は[n]の一部になっています。

これはnt と音が続き、その後に母音がくると(「nt+母音」)
[t]が強く粘る[n]に吸収されて弱くなるから。

[t]も[n]になる、と考えてもいいです。

他にはたとえばこんな単語。

Internet ⇒ In’nernet  イナネッt
percentage ⇒ percen’nage  パーセネージ
twenty ⇒ twen’ny  トゥエニ
into ⇒ in’noo  イヌー

2語にまたがっても、この省エネが起きます。

been to ⇒ been’noo ビーヌー

音声付詳しい解説はこちらを↓
http://www.namaeigo.com/mini_koza7.html#center

さっき「軽く弾くD」について、省エネした結果
[t]と[d]が同じ音になってしまうこともあると
書きましたが、この「nt+母音」でも同じです。

省エネ度合いが強くなれば
たとえば centerとsenderの発音が
まったく同じ音になる人がいます。

◆全文と訳文(意訳)◆

<全文>

(00″〜)

Emily: (Q1 When I was a little) girl, my father warned me not to trust the wrong peo[ple]…

(Q1 When I was a little) girl, my father warn[ed]…

(Q1 When I was a little)… Whe[n]…

Narration: Time Warner Cable invented Start Over, so you can enjoy TV better.

Emily: You guys are killing me.

Woman: Sorry, we just love how you do the whole…chhh… (Q2 breaking and entering).

Narration: Missed the beginning of your favorites like Revenge?
You can still enjoy every minute of what you love.
Switch today and get a $200 reward card.
Time Warner Cable. Enjoy better .

<訳文(意訳)>

(00″〜)

Emily: 私が少女だった頃、父は信用する相手を間違ってはいけない、と警告してくれた…

私が少女だった頃、父は警告してくれた…

私が少女だった頃…

Whe[n]…

Narration: タイム・ワーナーケーブルは、あなたがテレビをより楽しめるようにスタートオーバーを発明しました。

Emily: あなたたち、もういい加減にしてよ。

Woman: ごめんね。あたしたち、あんたが不法侵入してくるその様子がもう大好きでさあ。

Narration: 『リベンジ』のような、あなたの好みのショーの出だしを見逃しましたか?
あなたが大好きなショーの、どの部分も、まだ楽しめるんです。
今すぐプランを変えて200ドル分のポイントカードをもらってください。
タイム・ワーナーケーブルです。もっと楽しんでください。

matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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