勘違い携帯(京セラ)

勘違い携帯(京セラ)

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【勘違い携帯(京セラ)】
バーでの一幕。携帯電話の自慢をする女友達ですが・・・
今回のCMが作られた6年ほど前と今では、携帯電話の機能は、実に雲泥の差ですね。当時はアップルのSiriなんて、予想もしなかったかも。

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Girl 1: Nice phone, Tory.

Girl 2: Thanks. It’s a Kyocera.
It’s got text messaging, speakerphone, and it’s so easy to use.

Girl 1:I doubt it’s as easy as mine.
I just dictate and it sends a text message.

Text Mike. Thanks Mike, I had fun last night.

Phone: Thanks Mike, I have lip fungus.

Girl 1: I had FUN, not lip fungus.

Phone: I had fungus, not lip fungus.

Girl 1: I don’t have lip fungus!

Narration: Mobile phones by Kyocera.
All the features, none of the hassles.

Girl 1: I do not have a lip fungus.

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1) I doubt it’s as easy as mine ⇒ doudi tsazeezy as mine

☆♪♪♪  I ⇒ @
ごく軽く、本来2重母音[ai]なのを、単母音のように発音。

☆♪ doubt it’s ⇒ doudit’s
doubtの語尾の t は、「軽く弾くD」の音。
doubt it’s が「ダウディッts」と「ダウリッts」の中間のような音になります。
doubt と it が連結して、前後を母音にはさまれるため。

☆♪ it’s as easy as ⇒ itsazeezy as
何ということもなく、一発でこの部分を聞き取れた人もいれば、何度も聞き返してもピンとこなかった人もいるかと思います。
単純な連結(リエゾン)ですが、あまりによどみなくつなげられると、パっとわかりにくいもの。
また、前後の言葉が不明だと、リエゾンされた語群の位置づけが定まらないので本来聞き取れそうなものまでわからなくなることもあります。

リエゾンというのは、基本的にしたほうが自然です。
日本人でも比較的ラクに発音できるし、なれると、連結させたほうがリズムのメリハリをつけて話すにもラクであり、リズムのメリハリがつけば、通じやすい英語になります。

(※リエゾンの基本はコチラで解説しております)
(※リズムの基本はコチラで解説しております)

【語句と表現】
●語句の意味が複数ある場合は主にこのCMで該当する意味を記します。
●リスニング課題の部分に含まれる語句は省いています。
☆text messaging : 携帯メール
☆dictate : 指図する、口述する
☆lip fungus :「唇のカビ」。
☆ feature : フィーチャー、特徴づけるもの、(ショーなどの)呼び物、特集記事等々。
☆hassle : [口語]イライラさせられること、面倒なこと。

【動画部分の翻訳(意訳)】
Girl 1: 素敵な携帯ね、トーリー。

Girl 2: ありがと。京セラの携帯なの。携帯メールとか、スピーカーフォンとついててすごく使いやすいんだ。

Girl 1: あたしの携帯のほうが使いやすと思うな。命令するだけで、メールを送ってくれるんだから。
マイクにメールを送って。ありがとう、マイク。昨晩は楽しかったわ。

Phone: ありがとう、マイク。私は唇にカビが生えてます。

Girl 1: 楽しかった、よ。唇のカビじゃないわ。

Phone: カビができました。唇のカビじゃないです。

Girl 1: 唇のカビなんか生えてないってば!

Narration: 京セラの携帯電話。
フィーチャーがたくさん。(ありがちな)イライラはゼロです。

Girl 1: 唇にカビなんか生えてないわよ。

matsuo

Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
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