マライアとサンタナ(メイシーズ)

マライアとサンタナ(メイシーズ)

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【マライアとサンタナ(メイシーズ)】
デパートのメイシーズで自分のブランドを持っているマライア・キャリーとカルロス・サンタナが音楽と靴、そして女性の微妙な関係を話してます。
店内にはマーサ・スチュワートやドナルド・トランプの姿も・・・

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Carlos: I always say shoes (※1)are like women.
They inspire beautiful music.
Mariah: (※2)But what about these?
Carlos: Stilettos…sound like this.
Mariah: (※3)What does my fragrance inspire?
Carlos: Hmmm…That’s got soul.
Donald Trump: My ties are beautiful.
They don’t need music.
Narration: Bringing the starts together.
That’s the magic of Macy’s.

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)♪ are like ⇒ アーライッ
like の語尾の破裂音[k]が落ちてます。うっかりすると アーライッ と聞こえる別の一語の単語(動詞)かな、と考えてしまうかも知れませんね。
(※2)♪ But what about⇒ Bu’ whadabout
Butの語尾の破裂音 T がほとんど聞こえません。What about は2語がつながり、what の語尾の T は whatabout と前後を母音にはさまれ「軽く弾くD」になります。
(※3)♪♪ What does ⇒「ワラズ」と「ワダズ」の中間
この音を”what is”と勘違いしてしまうことがよくあります。これは What の語尾の T が落ち、does の語頭の D が「軽く弾く D」になるからです。
そうすると “What is” ワリズ と聞こえないこともない。でも構文から考えて What is my fragrance inspire?では、おかしいですよね。実は D の音も T と同じで「軽く弾く D」になるんです。
発生条件も同じで、前後を母音にはさまれるか、前を母音、うしろに[ L ]の音になります。
What の T が落ちて whadoes とつながると D が前後を母音にはさまれますね。(理論は頭のスミにとどめておけば充分です。)D が「軽く弾く D」になったからって、大して違わないんじゃ?と思ってるとひっかかります。
他にも D が軽く弾く D になる例をあげておきます。
・leader, lady, insider, order
・noodle, riddle
で、疑問文でも
・What do…
・What does..
・Why do…
・What do…
・How do….
・How does…
この do/does の D は全部「軽く弾く D 」になります。
【語句と表現】
☆inspire インスピレーションを与える、元気づける
☆stilettos スティレットヒール、ピンヒール
☆fragrance フレグランス、香り、香料
☆Macy’s アメリカ最大のデパート

【動画部分の翻訳(意訳)】
Carlos: 靴ってのは女性みたいなもんだ、って僕はいつも言ってるんだ。美しい音楽をインスパイアーしてくれる。
Mariah: でも、こういう靴は?
Carlos: スティレットヒールね……こんな感じ。
Mariah: 私のブランドのフレグランスはどんなインスピレーション?
Carlos: うーん、ソウルを持ってるねえ。
Donald Trump: 僕のネクタイはビューティフルだからね。
音楽なんか要らんよ。
Narration: スターたちを一同に集める。
それがメイシーズのマジックです。

【こぼれ話】
Macy’s(メイシーズデパート)はアメリカ最大のデパートで、ニューヨーク店の店舗は、百貨店の単独店舗としては1924年以来世界最大の売場面積。

メイシーズと私たちのユニークな接点はもしかしたらサンタさんかも。
赤い服を着た大柄の太ったおじいさん、という現在の姿のサンタクロースのイメージは、実はメイシーズが生んだもので、マーケティング戦略として企画されたものだそうです。

matsuo

Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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