オトナって大変(ジェロ)

オトナって大変(ジェロ)

cmde

【オトナって大変(ジェロ)】
仕事から帰ってきた父親と幼い息子の会話。お父さんの大変さに開眼した息子は・・・

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Father: Wow. I love Jell-O.
Son: Why?
Father: Well, imagine waking up every morning ((※1)with a little) less hair.
Then driving ((※2)to work in) heavy traffic…
…only ((※3)to) find out when you get there that the project
you’re working on for a year…
…suddenly cancelled*.
Well, the chocolatey taste of Jell-O pudding makes up for all of that.
Son: Here. You need this more than me.

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)with a little ⇒ witha liddle
☆♪ with a ⇒ witha
シンプルな音の連結(リエゾン)。音の連結にもいろいろあります。このレベルのものは連結させずに一語一語区切って話すとかえって聞きづらいです。
私達が英語を発話するときも、最初はきちんと一語一語の発音を丁寧に行い、次に、スムーズに発話するために連結させたほうが聞く人に対しても親切。
しっかり声に出してリピート訓練をすれば、自然につながるものです。

リエゾンその他、音のつながる様々な仕組みについて音声サンプルつきで説明してあります。
<サンプル1><サンプル2>

♪ little ⇒ liddle
T の音が「軽く弾くD」の音に変化。「ドゥ」と「ル」の中間のような音。でも舌先はもっと上。上の歯の付け根あたり。
<「軽く弾くD」についての音声サンプル>

(※2)to work in ⇒ t@ workin
☆♪ to ⇒ t@
すんなりとく聴き取れた人もいるでしょうし、このメルマガを読み始めたばかりの人の中には、最初は「?」となった人もいるかも知れません。
省エネの度合いはそれほど高くはない to の音です。to のような前置詞をはじめ、接続詞、人称代名詞、関係詞等々、いわゆる「機能語」と呼ばれている単語は「弱形」と呼ばれる音で発音するのが普通。
この「弱形」も省エネ発音の一部です。弱形の母音は、いわゆる曖昧母音になるか、元の母音に似ていても、もっと弱い音となりがちです。
<弱形についての音声サンプル>

☆♪♪ work in ⇒ workin
2語が連結。in の音が、ごく軽いので聞き逃すかも。

(※3)♪to ⇒ to/do
これも一応「軽く弾くD」の音。でも、もとの T 本来の破裂させる音もかなり残ってます。only toを続けて発音して onlyto となり to の T の音が前後を母音にはさまれるので「軽く弾くD」の音となります。
(only[ounli] の語尾は[i]という母音になります)

【語句と表現】
☆Jell-O 米国クラフト社から販売されているゼリーの素
☆comb-over バーコードヘア
☆heavy traffic 交通渋滞、激しい交通量
☆chocolatey チョコレート風味の、チョコレートの
☆make up for. 不足・損失などの埋め合わせとなる

【動画部分の翻訳(意訳)】
Father: ああ~・・・パパはジェロが大好きだな。
Son: なんで?
Father: うん、毎朝起きると、髪が少しずつ減っているってのを想像してごらん。

それから、混んだ道路を運転して仕事に行ったはいいが…

…仕事場に着くと、一年間取組んでいるプロジェクトが…

…突然キャンセルされてるんだ。

だからね、チョコレート味のジェロ・プディングを食べれば、
そんなもの全部の埋め合わせになるんだ。
Son: ほら、あげる。僕よりパパのほうが、ジェロが要るよ。

【こぼれ話】
フランクに自分の人生の現実を教えてくれるお父さんっていいですね。お父さんを思いやる息子も、なかなか偉い。
しかし、この二人、顔がそっくりすぎですね。

matsuo

Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
テレビCMで英語の省エネ「タメグチ」発音攻略!』毎週好評配信中!
ご登録はコチラから!