その手があったか!(ワイザー)

その手があったか!(ワイザー)

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【その手があったか!(ワイザー)】
外出前に、奥さんから言われて、自分では気に入らないセーターを男性が試着してます・・・

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Man: (※1)What is she thinking?
Woman: Oh wow, that looks (※2)great. I love it.
Man: Yeah, I love it too but (※3)look at the hole
I just found right here.
Woman: Oh no, I didn’t see that. That’s awful.
What a meanie…
Man: (※4)I guess we’re not going to match again, (※5)This keeps happening.
Woman: Such a huge hole.
Man: (※6)It was a good try.
Yeah. I guess I’ll just…go with this.
Narration: Welcome to the society of uncompromising men.
Welcome to the Wiserhood.

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)What is she thinking? ⇒ What is she thinking?
特に目立った省エネはありません。ささやき声の英語は、あまりCMに登場しないので取上げてみました。
(※2)♪ great ⇒grea’
語尾の破裂音 T が完全に落ちています。
(※3)☆♪ look at the ⇒look@t the
2語が連結しているパターンです。
(※4) I guess we’re not going to ⇒ (@) guess we’re no’ gonna
☆♪♪♪ I guess ⇒ (@) guess
文頭の I は、ほとんど聞き取れないほどになっています。文頭の I は、もとは2重母音の[ai]が単母音に近くなって[@]に聞こえることが多いです。さらに、この[@]を口の中で聞こえるか聞こえないくらいに発音することもあります。(本人は気持の上では発音しているが、人には聞こえない。)
さらに、極めてカジュアルな場合は最初から I を省略してしまうこともよくあります。この人は、口の中で発音しているか、まるっきり落としているのか、どちらとも言えないものなので (@) guess としておきます。

☆♪♪ not going to ⇒ no’ gonna = ナッガナ
going toが「ガナ」になった音は、聞き取れる人は多いですが、not going to (=ナッガナ)は、日本では耳にする機会が少ないせいか、なんだか判らない人が大半です。
(※5)♪♪♪ This ⇒ (th)is
文頭の TH は、聞こえにくいことが多いです。私達が、こういう TH を聞けないのは TH の発音を、学校で間違えて覚えこまされていて本当の音を聞いても、それと気づかず耳を素通りさせてきたからです。
文頭の TH のサンプルはこちら
(※6)♪♪♪ It was a ⇒ ‘twaza
It の、母音が、ごく軽い音。was と a がつながって一語のようになってます。上の(※4)の This もそうですが、文頭というのは、素早く、しかもきわめて曖昧な音で立ち上がることが多いです。だから聞き取りにくいのです。
聞き取り難い文頭のサンプルが7つあります。It で始まるのも含まれているので、聞き取れるか試してみて下さい↓
【語句と表現】
☆suncompromising 妥協しない
☆Wiserhood ワイザーの世界(Wiserはカナダのウィスキー会社で、会社名に -hood をつけた造語)

【動画部分の翻訳(意訳)】
Man: いったい、あいつ何を考えてるんだ?
Woman: あら、すごい。とても素敵よ。いいじゃないの。
Man: うん、俺も気に入ってる。でもな、今、見つけちゃった、ここのこの穴見ろよ。
Woman: あら、やだ。あたしは気づかなかったわ、最悪ね。もう、意地悪なセーターなんだから……。
Man: またも、意見が合わないってわけだな、この繰り返しだ。
Woman: こんなにおっきな穴。
Man: (そのセーター)試してみたのは、良かったよ。うん、もうこの格好で行くことにするかな。
Narration: 妥協しない男たちの仲間に、ようこそ。ワイザーの世界へ歓迎します。

matsuo

Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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