ダース・ベイダーからの提案(オレンジ)

ダース・ベイダーからの提案(オレンジ)

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【ダース・ベイダーからの提案(オレンジ)】
スターウォーズのダークサイドの代表者、ダース・ベイダーが映画の新作を提案にやってきますが・・・

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Man 1: Darth, (※1)thought you were dead, (※2)what can we do for you?
DV : I have an idea for a film which you will produce.
Man 1: (※3)Okay, go on…
DV : It’s about the Sith Lords and their dominance of the universe.
Man 2: So, another film about you?
DV : Yes, three hours of me and the dark side.
Man 1: Yeah, what (※4)makes you think people are gonna be interested in that?
DV : Search your feelings…
Man 1: Well, my feelings are (※5)that I’ve already got Episode Three to promote.
And I can’t use two Darth movies, you know, the numbers just don’t work.
Man 3: Right.
DV : This is the perfect project for you…
Man 4: This is the perfect project for us.
Man 4: Sorry, master.
Man 1: Your Jedi mind tricks won’t work on me.
Around here I’m the emperor, this is my galaxy, and in my galaxy, I need product.
DV : The force is strong here…
Man 2: No, the phone is strong here.
Man 1: Never underestimate the power of the Orange side.
(※6)Why don’t you come work for us?
Man 5: We can combine forces to bring order to the industry.
DV : Join you? Never!
Man : Dum, dum, dum, dum, bye-bye, Darth Vader.
Man 1: I love that song.
【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)♪♪ thought you ⇒ thought you
省エネは無し。主語の I が略されています。明らかに主語の人物が誰かわかる場合は、カジュアル会話では略すことがあります。しばしば略されるのは I, you, he, she。なぜか we, they は、あまり略されないです。あと、女性は、この主語の省略を男性ほど行わないようです。

(※2)♪♪ what can we ⇒ what k’n’we
表記しにくいのですが、ポイントは can の母音がごく軽くなっている点と、can の N が次の半母音 w につながった感じになっている点です。

(※3)♪♪♪ Okay ⇒ ’kay
日本語になっている「オーケー」と比べると、そっけないほど短いですね。出だしの母音はほとんど聞こえません。もちろん、もっと長めに発音することもあります。 かなりゆっくりめに[oukei]と発音して最後を上げると、「ふ~んそれでどうしたってわけさ」と、相手の話の続きに、どちらかというとネガティブな「オチ」があるのを予期してたり、相手が何か言い訳しているのを聞いているようなニュアンスになります。

(※4)♪makes you think ⇒ makshu thin’
学校でも習う超基本的省エネ。miss youがミッシューになるのと同じ。語尾の破裂音 K がほぼ落ちています。

(※5)♪♪ that I’ve ⇒ thadye’ve
that の語尾の T が thatI とつながって前後を母音にはさまれ「軽く弾くD」になってます。「ダ」と「ラ」の中間のような音。

(※6)♪♪♪Why don’t you come work ⇒ ‘y (d)@nch@ c@m work
全体に強く省エネしています。これは、「~したらどう?」という出だしとして多用されるので相当音が崩れてもわかるからです。このまま音を覚えてしまうのが一番です。

【語句と表現】
☆dominance 支配
☆Episode Three スターウォーズ 「エピソード3、シスの復讐」の事
☆the numbers just don’t work 採算に合わない
☆galaxy 銀河系
☆product 製品
☆underestimate 過小評価する
☆Orange France Telecomが世界的に展開している携帯・インターネットISPのブランド
☆bring order to~ ~に秩序をもたらす

【動画部分の翻訳(意訳)】
Man 1: ダース、君は死んだと思ってたよ。なんの用だい?
DV : 映画のアイデアがあるのだ。それを君達が作る。
Man 1: あっそ、続けて。
DV : シスロードたちと、彼らの宇宙支配についての映画だ。
Man 2: つまり、君の映画をもう一つ、と?
DV : そうだ、私とダークサイドについて3時間。
Man 1: なるほど、観客がその映画をどうして面白がると?
DV : 自分の心に聞いてみたまえ。
Man 1: う~ん、僕の心は、もうエピソード3のプロモーションがあるし、ダースの映画を二つ使うのは無理だってさ。採算合わないし。
Man 3: その通り。
DV : 君達にとって完璧なプロジェクト……。
Man 4: 私達にとって完璧なプロジェクトです……。
Man 4: すみません、ご主人さま。
Man 1: 君のジェダイのマインドコントロールは僕には効かないよ。
ここじゃ、僕がエンペラーだからね。僕の銀河だ。僕の銀河では、製品が必要でね…。
DV : ここはフォースが強いな。
Man 2: いや、ここじゃ携帯が強いんだ。
Man 1: 「オレンジサイドのパワーを決して過小評価するな。」うちにきて働いたらどうだい?
Man 5: フォースを組み合わせて業界に秩序をもたらせるぞ。
DV : 君達に加わるだと?決して!
Man : Dum, dum, dum, dum, bye-bye, Darth Vader.
Man 1: この歌好きなんだな。

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Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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