夢のオフィス(FedEx)
■課題文■
カッコ内の部分を聴きとって書き出してみましょう。
Man: Do you know what* my business philosophy is, Reynolds?
Reynolds: No, not exactly.
Man: To attain success, one must project success.
(Q1) we use FedEx One Rate.
Reynolds: Right. Their flat rate shipping.
Man: Exactly. (Q2) top-notch but
we know it’s affordable.
Woman: I need help with the groceries.
Man: Where was I? Oh, yes…
Narration: Ship a Pak via FedEx Express Saver for
as low as $7.50.
[注] *what このwhat、まったく聞こえません。でもこれがないと文として成立しないのでここでは口に出しているが聞こえないと考えます。 (know’wh’という感じで発音。)”Do you know my business philosphy?”と最後に is をつけずに終わるはずだったのが、is をつけてしまったということも可能性としてなくはないです。うっかりそういうふうに話してしまう人はネイティブでもいます。でもコマーシャルなんで、そういう間違いは直すはずです。
<<語句と表現>>
●語句の意味が複数ある場合は主にこのCMで該当する意味を
記します。
●リスニング課題の部分に含まれる語句は省いています。
☆ attain success 成功を手にする
☆ project success 成功のイメージを与える、かもし出す
このprojectは動詞で「与える、かもし出す、伝える」の意味。
プレゼンでプロジェクターを使ってイメージをスクリーンに投影して
映し出しますよね。そういうふうに「成功」のイメージをかもし出すことです。
☆ flat rate shipping 均一料金の送料
☆ top-notch 一流の
☆ groceries 食料雑貨類
☆ “Where was I?” どこまで話したっけ。何の話だったっけ?
会話が都合で中断して前の話に戻ろうとするときに使います。
☆ via 「~を用いて、~を経由して」。
発音に注意。「ヴァイア」じゃなくて「ヴィア」です。
☆ Pak FedEx Pakのこと。パッケージ用の大型封筒。
パック(pack)のスペリングを発音の通りに変えたもの。
—————————-
◆解答と省エネ発音のポイント
—————————-
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない。
♪♪:カジュアルな会話向け。
♪♪♪:カジュアル度高し。
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで
記しますが、これはあくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったやつ)、
を @ で表記します。
●曖昧母音以外の母音が非常に弱い、曖昧な音になった
ものも、@で表記することがあります。
Q1♪♪♪ That’s/It’s why ⇒ ’ts why
これは That’s も It’s も、両方あり得ます。
どちらも、強い省エネだと同じ音になってしまうからです。
文のニュアンスとしても、このセンテンスでは
どちらを使っても目だった違いはないです。
一般的に言えば、”That’s why”のほうを
より頻繁に使います。
語頭の[th]は、音が変わったり消えたりすることが多いですが
特に文頭だと、このように聞こえないことも多いです。
同様に、文頭の It の母音も、きわめて弱いか
消えてしまうことが多いです。
この That’s、It’s のように、短縮した is が
ついていると、そこの[ts]という音が強力なので
そちらに引きずられて
よけいに出だしの[th],[i]の影が薄くなりがちです。
こちらに語頭の[th]のサンプル音声を聞いてください↓
http://www.namaeigo.com/mini_koza9.html#th
(スマートフォンの場合はお手数ですがブラウザはFirefoxを使って下さい。)
Q2 It makes us look ⇒ ’t makesus look
☆♪♪♪ It makes ⇒ @(t) makes
これまた文頭の It。
こっちは、めちゃくちゃ弱く曖昧になった[i]が
聞こえるような聞こえないような音。
[t]のほうは、まったく破裂させず
聞きようによっては、[t]が舌先のポジション(上の歯の付け根あたり)で
立てる、「音」とも言えない空白の音が聞こえます。
なんか「お化けは見えましたか?」みたいな話ですが
こういう音は自分でも真似してみると「聞こえる」ようになります。
では実際にここで、
It makes us…を省エネ発音で発音してみましょう。
まずは、It の発音。
この母音は「イ」と「エ」の中間。
(省エネしなくてもそうですよ。「イ」じゃないです。)
口はごく小さく開いて、あごの力は抜きます。
で、口をこの[i]の形に構えて、
息を吐きながら ”[t] makes us”と発音してみます。
[t]は、この練習ではきちんと破裂させましょう。
上の歯の付け根あたりを、舌先で軽くはじきます。
で、この “[t] makes us” で、
のどを響かせて発声をはじめるのは
makesという単語に入ってからにします。
いわば、文頭でのどを響かせるのに始動時間がかかって
makesまで発音したところで
やっとエンジンがかかって声になった、という感じですね。
文頭の、弱~い It の響きが、実感として把握できるかと思います。
☆♪ makes us ⇒ makesus
2語が自然に連結しています。
◆全文と訳文(意訳)◆
<全文>
Man: Do you know what* my business philosophy is, Reynolds?
Reynolds: No, not exactly.
Man: To attain success, one must project success.
(Q1That’s/It’s why) we use FedEx One Rate.
Reynolds: Right. Their flat rate shipping.
Man: Exactly. (Q2It makes us look) top-notch but
we know it’s affordable.
Woman: I need help with the groceries.
Man: Where was I? Oh, yes…
Narration: Ship a Pak via FedEx Express Saver for
as low as $7.50.
<訳文(意訳)>
Man: 私のビジネス哲学を知ってるかい、レイノルズ君。
Reynolds: いや、そういうわけでも。
Man: 成功を手にするには、成功(者)のイメージを
かもし出さなければならん。
だからフェデックス・ワンレートを使うのさ。
Reynolds: そうですね。彼らの送料均一料金。
Man: まさにそうさ。おかげで我々は一流に見えるが、
手ごろな料金なのも判っている。
Woman: 買い物してきたから、(家に運び込むの)手伝ってよ。
Man: どこまで話したっけな・・・うん、そうそう・・・
Narration: フェデックス・エクスプレス・セーバーを使って
フェデックスのパックを送ってください。一番お安い送料は7ドル50セントです。
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