スパイシーなおじいちゃん(オスカーマイヤー)
【スパイシーなおじいちゃん(オスカーマイヤー)】
老夫婦が関係をスパイシーに保つ秘訣は?・・・
■課題文■
カッコ内の部分を聴きとって書き出してみましょう。
(00″~)
Man : Frank, how do you and Dolly keep it interesting?
Frank: Still fits.
Dolly: No.
Frank: (Q1) the kids see this.
Dolly: Your father’s taking art classes.
Daughter: Is this Mrs. Atler (Q2)?
Dolly: It is.
Dolly: You can ring my be-e-ell, ring my bell.
Narration: Sometimes you just need to spice things up.
Frank: Ring my bell, ring my bell.
Narration: New Oscar Mayer Deli Fresh Bold. Made with 100% turkey breast, no artificial preservatives, and real Cajun spices. It’s spice-it-up food. It’s Oscar Mayer.
<<語句と表現>>
●語句の意味が複数ある場合は主にこのCMで該当する意味を
記します。
●リスニング課題の部分に含まれる語句は省いています。
☆ ”You can ring my bell”
1979年、ディスコ時代の大ヒット曲。Anita Ward。
この歌詞のこの曲での意味は、とってもビミョー。
今は使わないスラングです。
ちなみに、
ring a bell(心当たりがある、ピンとくる)
という口語表現もあります。今でも普通に使います。
[例]
The name rings a bell but I can’t remember from where.
その名前には心当たりがあるけど、どこで聞いたんだか思い出せない。
☆ spice things up 物事を活気付ける、もっと魅力的にする、
スパイスを加える
☆ Oscar Mayer Deli Fresh Bold
Oscar Mayer社は、ホットドッグやベーコン、ボローニャ、ハムなどで有名。
“deli fresh” は、「デリで買うように新鮮な」の意味。
味が bold だというと、
「味が際立っている、はっきりしている、強い」といったニュアンスです。
ワインの風味を形容するのにも使いますね。
☆ artificial preservatives 人工防腐剤
—————————-
◆解答と省エネ発音のポイント
—————————-
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない。
♪♪:カジュアルな会話向け。
♪♪♪:カジュアル度高し。
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで
記しますが、これはあくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったやつ)、
を @ で表記します。
●曖昧母音以外の母音が非常に弱い、曖昧な音になった
ものも、@で表記することがあります。
Q1♪♪♪ Wait till ⇒ Waid’ll
[表現] Wait till~ ~するのが楽しみだね。~したら驚くぞ。
waitの語尾の[t]と
tillの語頭の[t]を2回発音するのはメンドーなので
ひとつにまとめてしまいます。
ひとつの単語のように waitill となるわけです。
すると、[t]が前後を母音にはさまれて
「軽く弾くD」の音になります。
「ディ」と「リ」の中間のような音で、
舌先は「ディ」や「リ」よりもずっと上、
上の歯の付け根あたり。
「軽く弾くD」の音声付詳しい説明はこちらを↓
http://www.namaeigo.com/mini_koza7.html#flapT
(スマートフォンの場合はブラウザはFirefoxを使って下さい。)
さらに、till の母音もごく軽くて
ほとんど聞こえません。
なので、waid’ll と表記してみました。
もう少しだけ省エネ度の低い Wait till~も含め、
同じ音同士でつながるパターンの音声をいくつか聞いてみましょう↓
http://www.namaeigo.com/mini_koza10.html#back2back
Q2 from next door ⇒ fr’m next door
☆♪♪♪ from ⇒ fr’m
省エネ度の高い from。
母音は落ちてます。
こういうのは文脈がないと判別が非常に難しいですね。
Is this Mrs.Atler [モゴモゴ] next door?
という文を見て、 [モゴモゴ] の部分を埋めなさい、といわれたら大半の人が答えられるのではないかと思います。
これを耳で、リアルタイムで行うだけのことです。
このプロセスは、ネイティブにとっても同じことです。
ネイティブの場合は、この from のようなとても曖昧な音のデータベースが頭の中にいろいろ蓄積されてます。
赤ん坊のときから聞いて育ってるんだから当たり前。
また、自然な英文のパターンも無数に覚えています。
だから、データベースと文脈を参照しあってfrom という語をとっさに無意識のうちに導き出して相手の発話を理解できます。
こういうことはカジュアルな英語を聞くときにはしょっちゅう起こります。
ちなみに、「日本人が英語を聞き取れないのは高周波音を聞き取れないからなんたらかんたら」という説があります。
高周波音を聞き取れると、確かに、子音の角が立って聞こえやすいので多少は聞き取りにプラスですがこの from みたいな曖昧な音の聞き取りにはあまり関係はありません。
from は品詞でいうと前置詞ですが、前置詞を含む「機能語」というのは省エネされやすいです。
◆全文と訳文(意訳)◆
<全文>
Man : Frank, how do you and Dolly keep it interesting?
Frank: Still fits.
Dolly: No.
Frank: (Q1Wait till) the kids see this.
Dolly: Your father’s taking art classes.
Daughter: Is this Mrs. Atler (Q2from next door)?
Dolly: It is.
Dolly: You can ring my be-e-ell, ring my bell.
Narration: Sometimes you just need to spice things up.
Frank: Ring my bell, ring my bell.
Narration: New Oscar Mayer Deli Fresh Bold. Made with 100% turkey breast, no artificial preservatives, and real Cajun spices.
It’s spice-it-up food. It’s Oscar Mayer.
<訳文(意訳)>
Man : フランク、君とドリーはどうやって(結婚生活を)興味深いものに保ってるんだい?
Frank: まだフィットするな。
Dolly: しないわ。
Frank: 子供達に見せるのが楽しみだ。
Dolly: お父さんは美術のクラスをとってるのよ。
Daughter: これって、隣りのアトラーさん?
Dolly: ええ。
Dolly: 私のベルを鳴らしてもいいのよ~。
Narration: ものごとをスパイスアップする必要があるときってありますよね。(or ものごとをスパイスアップさえすればいい時もあります。)
Frank: 私のベルを鳴らして、鳴らして。
Narration: オスカーマイヤーの新製品、デリ・フレッシュ・ボールド。ターキーの胸肉を100%、防腐剤はいれず、本物のケージャンスパイスを使いました。
スパイスをつけてくれる食品。オスカーマイヤーです。
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