キッチンの火事(オールステート)

キッチンの火事(オールステート)

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【キッチンの火事(オールステート)】
テレビでバスケ観戦。テレビに映る活躍するAllstate保険のキャラクター Mayhemが突然・・・

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Mayhem: I’m a 6’8″ power forward (※1)from your alma mater.

We’re one shot away from (※2)winning it all.

And you couldn’t even look away if your kitchen was on fire…

Hey, look. Your kitchen is on fire.

(※3)And if you got your home insurance (※4)where you got your cut-rate insurance, (※5)it might not pay for all of that.

It’s March and it’s mayhem.

So get Allstate where agents help you keep proteced from mayhem like me.
Narration: Dollar for dollar, nobody protects you from mayhem like Allstate agents.

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)♪♪ from your ⇒ fr’myer
from の母音がほぼ聞こえず、かつ語尾の M が your の Y とつながって「ミュ」に近い音になってます。your も、「ユア」というより、yer に近い。your だと[ju@r]と母音が続きますが、これをクッキリ分けて発音するのは面倒なので[j@r](yer)としてしまいがち。
ちなみに your や you’re を yer と書くのはカジュアルなスペリングとして定着してます。
(※2)♪ winning it all ⇒ winnin ni’ (d)all
winning の語尾の G は落ちます。-ing の G は落ちるのが普通。winnin(g) it となり、新たな語尾となった N が次の it の語頭の i と連結。it の語尾の T は、itall とつながって前後を母音にはさまれるので「軽く弾くD」の音。「ド」と「ロ」の中間のような音。すごく軽く発音されがちです。
(※3)And if you got your ⇒ Andi’ you gocher
☆♪♪♪ And if you ⇒ Andi(f) you
And と if が連結。if の F が聞こえません。これは、「省エネ」を通り越して、いい加減な崩れた発音。
「And you だと、Anju と聞こえるかAnd you と、分かれて聞こえるはず。それに And と you の間に、一瞬のスペースがある。だから And you ではなさそうだ」くらいの推測はとっさにできるかも知れません。でも、この文を最後まで聞かないと、これが And if youだと「推測→確認・納得」するのは無理です。
And if you got の部分だけだとネイティブでも、何か分かりません。そういう一部分だけ「音を聞き取る」ことを頼まれるとネイティブは必ずその前後、またさらには文脈全体を聞きたがります。ここに“f”その他の音が隠れているのか、かすかに聞こえるだろうか、ということを追求するのは、あまり意義のないことだと考えます。
それよりも、文脈を理解して、そこに来るべき語を絞って、音のカタマリがその語が含むパターンに合うかどうかを無意識に判断して文の意味を理解していきます。だから、文を最後まできいて、頭の中では高速で後戻りして、今さっき聞いた音のカタマリの意味を判断することも、しばしばあるわけです。

☆♪♪ got your ⇒ gocher
学校でも習う省エネ。 meet you の連結部分が「チュ」となるのと同じです。
(※4)where you ⇒ were you
☆♪ where ⇒ were
まあ、whereの普通の発音の一つなんですが、「ホエ」という出だしというのは、ていねいに話すとき以外はまず無いことを覚えておきましょう。むしろ were に近い発音。
疑問詞の Where はともかく、文中の where 節などでは where を発音どおり were とスペルしている困った人もよくいます。文法がわかってないわけですね。
(※5)it might not pay for all of that⇒i(t) migh’ no’ pay for all@’ tha’
☆♪ it might not  ⇒ i(t) migh’ no’
語尾の破裂音 T は、次の語の頭に母音がきて、それと連結しない限り、弱くなるか消えるのが普通。舌先の位置は、所定位置(上の歯の付け根あたり)にいくけれど、破裂をさせない。
ここでは、最初の it と notの T で、破裂はさせないが、舌先が所定位置にきて、「破裂寸前の音のしない音」みたいのが聞こえます。

☆♪♪ all of that ⇒ all@’ tha’
of の典型的な省エネ。that は、語尾の T が聞こえず。
【語句と表現】
☆6’8″ power forward 身長約2メートルのパワーフォワード
☆alma mater 母校(の校歌)
☆be one shot away from~ あとワンショットで~だ
☆home insurance 住宅保険
☆cut-rate car insurance 割引(安物)の自動車保険
☆mayhem 騒乱、破壊行為、暴力的な大騒ぎ
☆Allstate 全米大手の自動車保険会社
☆dollar for dollar 同じ金額の他の保険と比べて

【動画部分の翻訳(意訳)】
Mayhem: 俺って君の母校のパワーフォワード、身長2メートル。

あと一発スコアすれば、大勝利。

君んとこのキッチンが火事になってたとしても、この画面から目をそらすことはできない…。

おい、見ろ、君のキッチンが火事だよ。

んで、住宅保険も、割安の自動車保険と同じとこで、入ったんなら、その損害の全部はカバーされないかもな。

3月さ、俺、メイヘム。

だから、オールステートの保険に入れば、エージェントは俺みたいな騒ぎから君を守る手助けをしてくれるって。
Narration: 同じ金額の他の保険と比べて、オールステートのエージェントほどあなたを守ってくれる人はいません。

matsuo

Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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