
クリスマスの朝 (ターゲット)
【クリスマスの朝 (ターゲット)】
クリスマスの朝に子供たちが真っ先にすることと言ったら・・・
■ディズニーやピクサー、ニコロデオン映画のキャラがいろいろ出てきますが私がよく知らないのもあるし、名前は細かく書きません。
■課題文■
(03″~)
Girl: (Q1)?
Barbie: (Q1)?
Leonard: Oh, (Q1), dude?
Cookie: (Q1)?
Cookie: What did you get?
Cookie: I’m stuck.
Toy Soldier: (Q2), Private?
Toy Soldier: (Q2)?
Toy: Hit the deck!
Girl: (Q1)?
Barbie: (Q3)?
Monster: Oh, come on, mate! Open it already!
Barbie: Oh, I can’t wait!
Leonard: Open it!
All: Oooh!
Leonard: Dude!
<<語句と表現>>
●語句の意味が複数ある場合は主にこのCMで該当する意味を記します。
●リスニング課題の部分に含まれる語句は省いています。
☆ dude 「君」
dude は guy と同じで
男性のことを「やつ」とか「野郎」と呼ぶ感じの言葉。
☆ be stuck くっついた・行き詰った・お手上げ
☆ private 米国陸軍の上等兵(private first class)、
または海兵隊の一等兵のこと。「プライベートな」という意味じゃないです。
☆ Hit the deck! 「地面に伏せろ!」
敵の攻撃を受けた船で、身の安全を守るためにデッキに伏せる時に
使われたのが由来とされる。
☆ mate 「君」とか「おまえ」という呼びかけ。オーストラリアでよく使う言い方。
☆ Open it already!
この already は、「もういいから・そのぐらいにして・とっとと」の意味。
じれったかったりいらだったりしている時に使う。
[例] Leave me alone already! いい加減ほっといてよ!
☆ Dude! 「すっげえ!」
このようにひと言だけ “Dude!” と言うのは
何か感嘆したり、あきれたり、
注意したり突っ込みを入れたりするときに使います。
◆解答と省エネ発音のポイント
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない。
♪♪:カジュアルな会話向け。
♪♪♪:カジュアル度高し。
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、これはあくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったやつ)を @ で表記します。
●曖昧母音以外の母音が非常に弱い、曖昧な音になったものも、@で表記することがあります。
Q1♪♪♪ What did you get? ⇒ Wha’ju/Wha’ja ge’?
What did you の強めの省エネ発音。
これは非常に頻繁に耳にする省エネなので
このまんま覚えればいいです。
you の母音が弱くなって ya に近くなることもあるので
実際の発音は wha’ju と wha’ja の間でバリエーションがあります。
カジュアルなスペリングについて少し説明しておきます。
このCMのそこいら中に”What d’ya get?”と出てくるので
ちょっと混乱した人もいるかも知れません。
発音に、より忠実にスペルすれば、
What did you は What d’ya ではなく
Wha’ja となります。
でも、カジュアルなスペリングでは
What d’ya と書くことが多いのです。
(たま〜にWhat dijaと書く人もいる。)
そして、現在形の What do you も What d’ya と
書いちゃうので、余計まぎらわしいです。
さらに…
現在形の What do youは、Whad’ya とも書きます。
これは音に忠実ですね。
Q2♪♪♪ What did he get? ⇒ Wha’dee ge’ ?
こちらは What did he の、強めの省エネ。
これもまた、このまま覚えればいいですが一応説明しときます。
まず he の hが 消えて did’ee ディディーとなります。
語頭の[h]は弱く、特に人称代名詞の he, her, him, his の
語頭の[h]は弱まるのが普通ですね。
参考:語頭のh
(スマホの方は、Firefoxをお使いください)
didee (did he) の de の部分がほとんど聞こえない。
didee の軽くはじくDがさらに弱くなったため。
このとき、didの語尾のDは didee と母音にはさまれて
[t]が「軽く弾くD」の音。
なので「ディディー」と「ディリー」の中間のような音になる。
2段階目のさらに進んだ省エネで、
このdideeの2番目の「軽く弾くD」がさらに弱くなって
ほとんど聞こえなくなります。
すると did he が dee のように聞こえることになります。
■ 今回のQ1, Q2 は文頭の強めの省エネでした。
文頭というのは、省エネ発音が起きやすい場所のひとつです。
英語では文頭の4~5語くらいに重要な情報が詰まっているのに
そこが省エネが強くて聴きにくいわけです。
私たちのように英語の非ネイティブにとっては
まったくもって迷惑な話ですね(笑)
でも文頭に頻出する省エネのパターンというのは
数が限られているので、これを知ってしまえば
相当ムニャムニャ発音されても大丈夫。
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Q3♪ What is it? What is it? What is it ⇒ Whadizi whadizi whadizi’?
what と is のつながりでは what の[t]が
whatis と前後を母音にはさまれて「軽く弾くD」の音。
it は語尾の破裂音[t]が落ちています。
◆全文と訳文(意訳)◆
<全文>
(03″~)
Girl: (Q1 What did you get)?
Barbie: (Q1 What did you get)?
Leonard: Oh, (Q1 What did you get), dude?
Cookie: (Q1 What did you get)?
Cookie: What did you get?
Cookie: I’m stuck.
Toy Soldier: (Q2 What did he get), Private?
Toy Soldier: (Q2 What did he get)?
Toy: Hit the deck!
Girl: (Q1 What did you get)?
Barbie: (Q3 What is it? What is it? What is it)?
Monster: Oh, come on, mate! Open it already!
Barbie: Oh, I can’t wait!
Leonard: Open it!
All: Oooh!
Leonard: Dude!
<訳文(意訳)>
Girl: 何もらったの?
Barbie: 何もらったの?
Leonard: おっ、君、何もらったんだ?
Cookie: 何もらったんだい?
Cookie: 何もらったんだい?
Cookie: くっついちまって動けない。
Toy Soldier: 彼は何をもらったんだ、上等兵?
Toy Soldier: 彼は何をもらった?
Toy: 伏せろ!
Girl: 何もらったの?
Barbie: なんなのなんなの、なんなのよ?
Monster: おい、君ったら!いい加減にして(プレゼント)を開けよ!
Barbie: あ〜、待てないわ!
Leonard: 開けろったら!
All: うわああ!
Leonard: すっげえ!

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