おしゃま(AT&T)

おしゃま(AT&T)

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【おしゃま(AT&T)】
幼稚園の子供達とオトナの珍問答。欲しいものは今すぐにでも手に入れるべき?その理屈は?・・・

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Man: Why is it better to get what you want now instead of (※1)later?
Girl: (※2)Because you don’t want to(※3)wait to eat your raisins.
Man: You don’t want to (※3)wait to eat your raisins?
Girl: No.
Man: Why not?
Girl: Because they will turn into grapes?
Man: (※4)Not sure that’s the way it works.
Girl: Yes!
Man: Are you competing for cutest kid right now?
Girl: Yes.
Man: And what place are you in?
Girl: Kindergarten!
Man: That’s adorable.
Narration: It’s not complicated. Now is better.
And AT&T is the nation’s fastest and now most reliable 4G LTE network.

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)♪ later ⇒ lade
T が「軽く弾く D 」の音になってます。「ラ」と「ダ」の中間のような音。でも舌先はずっと上。上の歯の付け根あたり。かなり強めの変化。アメリカ生まれのアメリカ人で、これを T の音で破裂させて発音する人はまずいません。
Tの音で破裂させて話せば外国人だと分かります。
<「軽く弾くD」の、音声付詳しい解説はこちら>
(※2)♪ because ⇒ cause
これは最初から be[bi]の部分を落として発音してます。カジュアルなスペリングとして’cause とか Causeなどと書くのも定着してます。人によっては、b’cause と言う感じでごくごく軽く b をオマケみたいに発音する人もいます。この女の子、このセンテンスでは最初から頭の be を落として cause と発音してますが、少し先の”Because they will turn into grapes?” ではきちんと because と発音してます。
このように同じ状況で話す、同じ人の発音であっても、気分で省エネの度合いが変わります。
(※3)☆♪ wait to ⇒ wai’to
wait の語尾で T を発音してから、また to の頭で T を発音しなおすのは面倒なので一つにまとめます。
こういうときの感覚としては、前の語の語尾の破裂が落ちます。waitの T で舌を所定位置(上歯茎)につけ、破裂させずに、一瞬溜めるようにしてから to を発音します。この場合は、前の語の語尾と次の語の頭が同じく T ですが、T と D、G と K、P と Bでも同様。
無声音か有声音かの違いだけで同じ口の形の破裂音です。

例: need to, King Kong, deep breath
たとえ同じ音同士のつながりでも結構聞きにくいことがあります。
<サンプル発音はこちら>
(※4) Not sure that’s the way it works ⇒ No’ sure that’s the way ‘(t) works
☆♪ Not sure ⇒ No’ sure
I’m not sure の 主語 I’m は省略されてます。省エネとしては Not の語尾の破裂音 T が落ちてます。
<語尾の破裂音が落ちるさまざまな音声付例はこちら>

☆♪♪♪ it works ⇒ ‘(t) works
it が全然聞こえませんね。way の語尾の [i] と it の頭の音を一体化し、it の語尾の破裂音 T は口の中で構えをしているだけで、破裂させていません。
こういうのは、その細かな部分の音を「聞き取ろう」としても音そのものが発音されていないので、聞き取りようがありません。”the way it works” という言い方が頭のデータベース内に入っている必要があります。
これを聞いてすんなり分かる人は、
that’s the way it works はもちろん、
that’s the way you want it
that’s the way they do it here
(「この国じゃ、そうやるんだ」みたいなノリで外国に住む人間がよく口にします。)
…などといった表現が頭に刷り込まれています。なので、この文の “Not sure that’s the way…” あたりまでが耳に入ってきた時点で、頭のデータベースを自動的に参照しながら次にきそうな言葉の候補を無意識に予測できています。
そして、works という言葉を聴いた時点でたとえその前の it が聞こえなくても”it works” だ、ということが分かり実際には聞こえなかった音を後戻りして「聞けた」という認識する現象が頭の中で起きます。
【語句と表現】
☆compete for ~ ~獲得のために競争する
☆And what place are you in? 「今、何位なの?」 男性の質問の place は cutest girl コンテストの順位を聞いてるわけですが、女の子は「順位」の意味の place を知らないらしく「幼稚園だよ!」と答えちゃいました。
☆Kindergarten 幼稚園
☆adorable かわいい、愛らしい
☆It’s not complicated 複雑じゃありません
☆reliable 信頼性のある

【動画部分の翻訳(意訳)】
Man: 欲しいものをあとでじゃなくて今、手に入れるほうがいいのはなぜだろ?
Girl: レーズンを食べるのを待ちたくないからよ。
Man: レーズンを食べるのを待ちたくないって?
Girl: そう。
Man: なんで?
Girl: だってレーズンがブドウに変わっちゃうから、でしょ?(自分の発言に彼女はやや自信がないので語尾をあげてます。)
Man: そういうもんかどうか、確かじゃないな。
Girl: そうなんだよっ!
Man: 今、一番キュートな子で賞のために競争してる?
Girl: ……うん。
Man: で、何位なの?(どこの場所にいるの?)
Girl: 幼稚園だよっ!
Man: かわいいもんだ。
Narration: 複雑じゃありません。今のほうがいいんです。AT&Thは全国一のスピード、そして今では一番信頼のある4G LTEネットワークです

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Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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