ゴルフの天才二人が対決?(ナイキ)

ゴルフの天才二人が対決?(ナイキ)

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【ゴルフの天才二人が対決?(ナイキ)】
若手のローリー・マキロイ(Rory McIlroy)と今ではベテランとなったタイガー・ウッズ(37才)が出演した、愉快なコマーシャル。

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Tiger: Any questions?

Rory: Not bad. Not bad.

Tiger: Oh, (※1)it’s going to be like that, huh?
Ahh! Someone wants to play.

Rory: (※2)Just trying to keep up with the old guy, you know?
Tiger: Dude, is that your real hair?

Rory: (※3)Is that all you got?
Go, go…
I just can’t miss today.
Do you ever get days like that?
Hey Tiger, Tiger… [Are] you looking? You looking?
That one went in.
(※4)How did you do that?

Tiger: You’ll learn.

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)it’s going to be like that ⇒’t’s gonna be like tha’
<文意>そういう感じになるわけね → そういうわけね
「質問でもあるかね、君」みたいな、ちょっと上から目線のタイガーに対して、”Not bad.”と言い返し次のショットを打つローリー。「お、そう来たか、そういう態度ね」みたいなニュアンスです。

☆♪♪:it’s going to be⇒’t’s gonna be
it’s は、頭の母音がほとんど聞こえず。that’s で始まったとしても、it’s とほとんど聞き分けが無理な場合もあります。この「going to =ガナ」の音は、まあ軽めの省エネ。

☆♪:that ⇒tha’
語尾の破裂音 T が消えています。

(※2) Just trying to keep up with the ⇒ J’s tryinna kee pup witha
<文意> Just trying to keep up with the old guy, you know?
年寄りのやつ(=タイガーのこと)に、遅れずについていこうと思ってさ、ほら。

☆♪♪♪:Just⇒J’s
きわめて強い省エネ。J の音も弱いし母音はなし。日本語で「ジャス」と発音し、そこから母音を抜いてみると似た音になります。

☆♪♪:trying to ⇒ tryinna
trying の語尾の G が落ち、新たな語尾となった N がto の頭の T に影響してこのような音になります。
「nt + (アクセントのない)母音、またはL」のパターン。center が cen’ner(音声解説ページ)となるのと同じ音の変化です。
加えてto の母音は軽く曖昧。trying toの定番の省エネなので、この音をそのまま覚えましょう。書き出すとこうです。
trying to → tryin to → tryin’noo → tryin’na

☆♪:keep up with the ⇒ kee pup witha
keep up は軽く連結。with the は、th を the の th の一つにまとめて発音。

(※3) Is that all you got? ⇒ Iza’ alya g@?
<文意>「それで全部/全力?」「その程度?」
全体にとてもモヤモヤした発音です。

☆♪♪♪:Is that⇒Iza’
Is this, Is that の出だしでは、2語がつながったかのように、このように聞こえることがあります。that の語尾の破裂音 T は聞こえません。

☆♪♪♪:all you got?⇒alya g@?
all と you をつなげたように発音。you の母音は軽め。got は、Tを破裂させず。

(※4)♪♪ How did you do that⇒How d(j)u do tha’?
アメリカ人が使うのと少し違う面白い省エネ発音です。アメリカ人だと、How did you の部分は、How didja/didju となるか、さらに省エネが強まり How’ja となることが多いです。

【語句と表現】
☆dude:奴。男のカジュアルな言い方。呼びかけにも使う。

【動画部分の翻訳(意訳)】
Tiger: 質問あるかな?

Rory: 悪くないね。悪くない。

Tiger: ふむ、そういうわけね、だろ?
おっ、誰かさんが本気出したかな。

Rory: お年寄りに負けないようにと思ってさ、ほらね?

Tiger: おまえ、その髪の毛ホンモノ?

Rory: それで全力?

そら、行け…
今日は、失敗しようがないなあ。
そういう日ってある?
ねえ、タイガー。タイガー… 見てる?見てる?

今のは入った。

これって、どうやって?

Tiger: そのうちにできるようになるさ。

matsuo

Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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