骨まで愛して(KFC)

骨まで愛して(KFC)

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【骨まで愛して(KFC)】
3人の男性が、パリッ、カリッ、サクサクとおいしそうにフライドチキンを食べてますが・・・

【赤い文字の部分に注意して聞き取りましょう】
Man 1: Good call on the original recipe.
Man 2: Yeah, good call.
Man 3: Ah…love this stuff.
Man 1: Yeah,(※1)totally. (※2)I kind of wolfed mine down.
Man 1: (※3)What’s the matter?
Man 1: (※4)I think I ate the bones.
I think I ate the bones.
I ate the bones!
I ate the bones!
Man 2: Settle down.
Man 1: I ate the bones!
Narration: KFC Original Recipe.
Now available without the bone.
Freshly prepared white or dark meat.
Boneless and skinless.
Try two delicious mouth-watering delicious pieces
and a combo for only $4.99.
Today tastes so good.

 

【発音部分の説明】
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、あくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったもの)や曖昧母音以外の母音で非常に弱くなった母音を @ で表記します。
●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない
♪♪:カジュアルな会話向け
♪♪♪:カジュアル度高し

(※1)♪♪♪ totally ⇒ todalli
この「まったくさ!」の意味で使う totally は、若い人や自分が若いと思っている人の間でとてもよく使われます。

toTa の2場面の T は、前後を母音にはさまれて「軽く弾くD」の音。「ダ」と「ラ」の中間。舌先の位置は、もっとずっと上。そして、最後の -ly が短く、軽くなってます。かなり粗雑な発音です。

(※2)♪♪ I kind of ⇒ I kind@v
kind と of が自然につながっているだけで省エネ発音としては、ごく軽いもの。でもこれが聞き取り難いとすると、前の totally をきちんと発音し終わらないうちに I…と、続けているから。
文字でみるセンテンスにはピリオドで区切りがあっても、話すときには、ピリオドで切るとは限りません。先へ先へと言いたいことがある時や早口で多弁の人などは、ピリオドなしに話すこともしばしば。
次の文を話し始めて少し進んでから息つぎをして文の残りを一気に話し、そのままピリオドなしで次の文へ、という人もいます。こういう人をさえぎるのは難しいですが、分からなければさえぎらないといけません。

(※3)♪ What’s the matter? ⇒ What’s the madder?
かなりクリアです。matter の T の音が「軽く弾くD」の音。「マダー」と「マラー」の中間のような音。省エネの強い人だと What’s という出だしの Wha を、発音してるつもりだけで音は出さずかつ ts と the が一体化した感じで’tsa matter? といったふうになります。

(※4)♪ I think I ate ⇒ @i think I ate
特に省エネしているというほどの語は I が、弱めな以外はないのですが、うっかりすると、頭の部分を逃しやすいです。出だしの主語の I というのは、学校で習うようにいつもクッキリはっきり「ア~イ」と発音されるわけではありません。

本来の2重母音が単母音に近い、軽い「ア」のようになったり、また、この例のように、どこか下のほうから、ヌワーっと入ってきてすぐに動詞に入っていく場合もあります。 ちなみに「英語は主語をはっきりさせる」とも言われますが、カジュアルな会話では主語を省略することもよくあります。また、人称代名詞というのは、文の中では補助的役割をする「機能語」という位置づけなので、必要のない限りは、特に目立たせようという意識も向かいません。
(参考:「知ってて得する機能語の弱形」

I think で始まる文で主語の I を省略してしまうことは、なぜかあまりないのですが、you は省略されることもあります。
Do you think he knows about it? (彼、そのこと知ってると思う?)
という疑問文だったらまず普通は Do を省略して You think he knows about it?
さらに you も省略して Think he knows about it? となります。I に話を戻すと、一人の男性は”Ah…love this stuff.” と言ってますよね。
これは I を省略してます。・・・と言い切りたいんですが、話をややこしくしてすみませんが、本人は、口の中でごく軽く「ア」と言ってる可能性もあります。でも、全然聞こえない。

【語句と表現】
☆good call 名案(正しい判定、判断)
☆stuff モノ、代物
☆wolf down ガツガツとむさぼり食う
☆Settle down ここでは calm down と同じ。
あと、よく使う意味は「(結婚して)身を落ち着ける」。
☆recipe (料理の)レシピ
☆white meat 「(調理後の)白身肉」。鳥や七面鳥の胸肉を指す。
☆dark meat 「(調理後に)黒みがかる肉」。鳥や七面鳥のもも肉を指す。
☆available 入手できる、市販している、体があいている
☆mouth-watering よだれが出るような、食欲をそそる
☆a combo [口語]組み合わせ。
combination コンビネーション をカジュアルに言ったもの。
同様に conversation をカジュアルに convo ということもあり。

 

【動画部分の翻訳(意訳)】
Man 1: オリジナルのレシピに対する妙案だね。
Man 2: ああ、いい考えだな。
Man 3: う~ん、こいつって大好き。
Man 1: ああ、まったくな。俺、自分のをガツガツ食べちゃった感じ。
Man 1: どうした?
Man 1: 骨も食っちまったみたいだ。
骨を食っちまったらしい。
骨を食っちまった!
骨、食っちまったよ!
Man 2: 落ち着け。
Man 1: 骨、食っちまったあ!
Narration: KFCのオリジナルレシピ。
骨無しで、食べられるようになりました。
白身肉も黒みががる肉も、フレッシュに料理。
ボンレスでスキンレス。
よだれの出るような美味しい2ピースを
コンボミールと一緒でたったの$4.99でトライしてみてください。
今日って、美味しいです。

matsuo

Koji Matsuo
松尾 光治
大手英会話学校のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。その後、カリフォルニア、シリコンバレーのハイテク企業で9年ほど勤めたのち独立、現在はニューヨークで通訳・翻訳業。
日本人が苦手とするカジュアル英会話を翻訳家の松尾光治氏が伝授!
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