日銀は円高に逆らえるのか?

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日銀は円高に逆らえるのか?

いやー、米株が下落していますね。そろそろいい感じの買い機会に入ってきていますね。後は、中国がこれに続いてこけてくれれば、世界は大恐慌になってくれて、株が割安で手に入るのですが(笑)今日はマイナス金利に関するニュースを見てみましょう。

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■■1.英語原文

(BoJ board members warn of global race to cut interest rates)

(1)

Members of the Bank of Japan’s interest-rate setting
committee warned of a global race with other central
banks to set the lowest interest rates at a policy
meeting last month as governor Haruhiko Kuroda forced
through a vote approving negative rates in Japan.

(一部引用 Financial Times: Robin Harding and Leo Lewis in Tokyo

 

■■2.英文構造診断

(BoJ board members [warn:警告する] of global [race:競争]
to cut [interest rates:金利])

(1)
Members /S1
of the Bank of Japan’s interest-rate setting committee /
warned /V1
of a global [race:競争] /O1
with other central banks /
to set the lowest interest rates /
at a policy meeting /
last month /
as governor Haruhiko Kuroda /S2
[forced through:押し通す] /V2
a vote approving negative rates /O2
in Japan.
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■■3.対訳

(BoJ board members [warn:警告する] of global [race:競争]
to cut [interest rates:金利])

(日銀委員のメンバーは、世界の金利引き下げ競争に警告)

(1)
Members /S1
of the Bank of Japan’s interest-rate setting committee /
warned /V1
of a global [race:競争] /O1
with other central banks /
to set the lowest interest rates /
at a policy meeting /
last month /
as governor Haruhiko Kuroda /S2
[forced through:押し通す] /V2
a vote approving negative rates /O2
in Japan.
(日銀の政策委員会のメンバーは、総裁の黒田東彦が、
日本のマイナス金利の承認投票を押し通す中、
先月の政策委員会で、最低の金利を取ることについて、
他国との世界的な競争について警告した。)

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■■4. 訳出のポイント解説(英語)

(無料版では、有料版冒頭部のみ掲載しています。)
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さて、今日は(5)で登場したseeについてです。

「見る」と言う意味の単語ですが、見ると言う意味だけであれば、lookも同じ意味になります。

一体何が違うのでしょうか?

実はlookのイメージは「表面を見る」というものです。

心の中や物の中身など、深い意味は持ちません。

あくまで人の目で表面だけ見ると言う意味です。

seeは違います。

seeは見ると言うよりも「認識する」という意味です。

I see.
(分かりました。)

という言葉もあるように、認識の部分まで深く入り込んでいるんですね。

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■5.経済コラム

それにしても株価の下落が長引いていますね。

この株価の下落は、まず第一に石油下落によって、資源国のファンドが縮小するという「観測」によるところが大きいですね。

実際にはまだ急激に株を売ったりするようなことはないと思うのですが、基本的に株は予測で動きます。

ちなみに、中国の減速も大きく影響しています。
中国は、輸出マネーを174兆円貯めこんでいまして、これもファンドとして運用していましたが、縮小することになる可能性もあります。
(ちなみにサウジのファンドが64兆円です。)

そしてさらに、米国の金利引き上げです。

これまで金融緩和で国債が市中銀行から買われて、そのお金をヘッジファンドが運用していましたが、利上げしたなら国債を買い戻す動きが広がり、株への投資が減ってしまいます。

というわけで、現在はリスクオフの流れになっているわけです。

短期的には下げ続けるでしょう。

もちろん、逆の見方をすれば、石油価格の下落は、財の移転を促します。

これまで産油国が儲かっていたお金が、石油価格下落という形で、石油輸入国の国民にメリットを与えるわけですね。

もちろん、企業にもです。

これは長期的にはプラス要素です。
今の下落は、そんなに悪いこととは思っていません。

特に日本企業には。

私もメルリンチの方が言っている通り、日銀がどんなに頑張っても、世界の流れには逆らえず、ある程度は円高になると思います。

まあ、黒田総裁の手腕が問われるところですね。

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■■6.もう一度原文

(BoJ board members warn of global race to cut interest rates)

(1)
Members of the Bank of Japan’s interest-rate setting
committee warned of a global race with other central
banks to set the lowest interest rates at a policy
meeting last month as governor Haruhiko Kuroda forced
through a vote approving negative rates in Japan.

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著者:八木 翼

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