中国株下落の要因は2つある。
さて、最近中国のニュースばっかりだったので、別のニュースを。。。と思っていたのですがw それにしても中国はもうだめですね。。。 歪んだ市場から資金を撤退する勢いに、政府は支えきれそうにありません。 ニュースを見てみましょう。
■■1.英語原文
(Chinese shares tumble 8.5 percent in biggest one-day drop since 2007)
(1)
Chinese shares tumbled more than 8 percent on
Monday as an unprecedented government rescue
plan to prop up valuations abruptly ran out of
steam, throwing the viability of Beijing’s efforts
to stave off a deeper crash into doubt.
(引用:REUTERS SHANGHAI | BY SAMUEL SHEN AND PETE SWEENEY Markets | Mon Jul 27, 2015 8:45am EDT)
■■2.英文構造診断
(Chinese shares [tumble:下落した] 8.5 percent
in biggest one-day drop since 2007)
(1)
Chinese shares /S1
tumbled /V1
more than 8 percent /
on Monday /
as an [unprecedented:前代未聞の] government rescue /S2
plan to [prop up:支える] /
valuations /
[abruptly:不意に] [ran out:尽きた] of steam, /V2
throwing the [viability:信頼性] /S3V3
of Beijing’s efforts /
to [stave off:食い止める] /
a deeper crash /
into [doubt:疑念].
■■3.対訳
(Chinese shares [tumble:下落した] 8.5 percent
in biggest one-day drop since 2007)
(中国株は、2007年以来最大の8.5%下落)
(1)
Chinese shares /S1
tumbled /V1
more than 8 percent /
on Monday /
as an [unprecedented:前代未聞の] government rescue /S2
plan to [prop up:支える] /
valuations /
[abruptly:不意に] [ran out:尽きた] of steam, /V2
throwing the [viability:信頼性] /S3V3
of Beijing’s efforts /
to [stave off:食い止める] /
a deeper crash /
into [doubt:疑念].
(中国株は月曜、価値を支えるための前代未聞の政府支援が
不意に勢いを失い、8%以上下落し、政府がさらなる
深刻化を食い止めるための政策への信頼性に
疑念が投げかけられている。)
■■4. 訳出のポイント解説(英語)
(無料版では、有料版冒頭部のみ掲載しています。)
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さて、今日は(5)で登場した分詞構文についてです。
分詞構文には、いろいろな訳し方があって、はっきり言って、分かりにくいです。
しかし、たいていの場合、and と訳すと訳せてしまいます。
Seeing the pictures, I remembered my childhood.
これを I saw the picutres and….
にすれば、「私は写真を見て、子供のころを思い出した。」となります。
しかし、世の中は、正確に教えようとするあまり、何種類もの分詞構文の訳し方を教えてしまいます。
その数なんと6個。
そんなのネイティブでない私たちは、一瞬で判断するのは難しいです。
そのため、基本的に、「and」で訳して、違和感を感じたら、適切な訳を探すという方法でいいと思います。
今回の(4)の文を見てみましょう。
■5.経済コラム
さて、先週も述べたとおり、中国はヤバい状態です。
ここにきてまた下落したのは、実体的な指数が悪化しているからです。
で、この指数の悪化の主な要因は2つあります。
先週も述べた、生産年齢人口の減少が1つです。
【生産年齢人口の比較:15~64歳】
1990年 2000年 2010年 2025年 2050年
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日本 8585万人 8636万人 8157万人 7165万人 5179万人
米国 1.68億人 1.90億人 2.12億人 2.27億人 2.47億人
ドイツ 5477万人 5585万人 5430万人 4954万人 3870万人
中国 7.55億人 8.55億人 9.24億人 9.96億人 8.70億人
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うん、実は中国の生産年齢人口はもうピーク気味なんですよね。
表では、まだ増えていますが、中国人の定年は、男性が60歳、女性が50歳(管理職の場合は55歳)と若い。
この統計は64歳までを生産年齢人口としていますが、実際は、中国の生産年齢人口はピークアウトしていて、既に減少に転じています。
これが中国経済が成長しなくなっている主因の1つです。
もう一つが元高です。
中国の元は、ドルとほぼペッグされていて、ドルが上昇すれば、元も上昇するという形をとっています。
日本の2013年の輸出額は$7150であり、GDPの17%。
中国の2008年輸出額は、$1兆4300億であり、GDPの32%です。
日本よりも輸出に特化しているのです。
今中国では、日本で円高が不景気の要因となったのと、同じことが起きています。
人民元を切り下げれば、景気は回復する可能性が高いです。
そのうち中国は人民元切り下げを行うと思います。
それしか手がないので。
■■6.もう一度原文
(Chinese shares tumble 8.5 percent in biggest one-day drop since 2007)
(1)
Chinese shares tumbled more than 8 percent on
Monday as an unprecedented government rescue
plan to prop up valuations abruptly ran out of
steam, throwing the viability of Beijing’s efforts
to stave off a deeper crash into doubt.
著者:八木 翼
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八木 翼
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