ネイティブが見た瞬間に感じるaとtheの違い。

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ネイティブが見た瞬間に感じるaとtheの違い。

米国の利上げ時期が近付いているとの観測が多いですね。正直、米国の利上げはかなりのダメージになるでしょう。これは、日本にとっても、です。ニュースを見てみましょう。

yagi21

■■1.英語原文

(Asian stocks higher at 2015 market opening)

(1)
Asia’s main stock indexes were higher on the 
first day of trading in 2015, reflecting 
favorable expectations in the US economy.

(出典;NHK:Jan. 3, 2015 – Updated 03:00 UTC+9)

■■2.ポイント単語和訳

(Asian [stocks:株式] higher at 2015 market opening)

(1)
Asia’s main stock [indexes:指数] were higher on the 
first day of trading in 2015, reflecting 
[favorable expectations:好ましい予測] in the US
economy.

■■3.英文区切り

(Asian [stocks:株式] higher at 2015 market opening)

(1)
Asia’s main stock [indexes:指数] /
were higher /
on the first day /
of trading in 2015, /
reflecting [favorable expectations:好ましい予測] /
in the US economy.

(どのように区切っているのかは、サンプル号で解説しています。)

■■4.対訳

(無料版では、有料版冒頭部のみ掲載しています。)
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(Asian [stocks:株式] higher at 2015 market opening)
(アジア株は2015年初日上昇)

(1)
Asia’s main stock [indexes:指数] /
were higher /
on the first day /
of trading in 2015, /
reflecting [favorable expectations:好ましい予測] /
in the US economy.
(アジアの主要株式指標は、2015年の取引初日、米経済の
好ましい予測を反映して、上昇した。)
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■■5. 訳出のポイント解説(英語)

(無料版では、有料版冒頭部のみ掲載しています。)
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さて、今日は、文章中にたくさん出てくる、aとtheの
違いについて説明します。

私は中学校のとき
「文の中で2番目に出てくるものから、theをつける」と習いました。
今考えれば、とんでもない教え方だな〜と思います。

基本的にaが出てくる場合は、なんでもいい時です。
例文を出すと
1 : I want a dog , Mom〜 
(お母さん、犬欲しいよ〜)
2 : I want the dog , Mom〜
(お母さん、犬欲しいよ〜)

訳は一緒ですが、状況が違います。
1は犬ならなんでもいいのです。
それが野良犬だろうと、チワワだろうと、
警察犬だろうと一切関係ありません。
人間と犬の関係になり得るものなら
なんでもいいから欲しいということです。

2はどうでしょう。
これがthe 特有の感覚なのですが、theには「これしかない!」
という強い限定のニュアンスがあります。
つまり、彼が何の犬を指定しているかは知りませんが、
チワワならチワワで、もう完璧に決まっている!という状況です。
そのチワワの中でもこいつがいい!と
1匹単位でイメージ出来るときにのみ使います。

theの基本的な感覚は、スポットライトを当てることです。
感覚としては、名詞にaとtheがついているのではなく、
aとtheに、名詞をつけると言う感覚です。

これは、感覚として難しいと思いますが、
ネイティブスピーカーである、マーク・ピーターセン著の
「日本人の英語」から引用すると、

「aというのは、その有無が一つの論理的プロセスの根幹となる
ものであって、名詞につくアクセサリーのようなものではないのである。
もし、食べ物として伝えたいものが、一つの形の決まった単位性
を持つものならば、”I ate a… a… a hot dog!」
(あるいは、a sandwich, a rice ball など)と、
aを繰り返しつつ、思い出しながら名詞を探していくことになる。
もし、食べ物として伝えたいものが、
単位性もない、何の決まった形もない、
材料的なものならば、おそらく”I ate…uh…uh…meat!”
(あるいは、French bread, riceなど)と思いだしていうであろう。」

と述べています。

要は、aとtheがつくだけで(もしくは何も付けない)、同じ名詞でも、
全く別のものを指すことになると言うわけです。
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■■6.経済コラム

さて、米国の金利引き上げはすぐそこまで迫っていますね。

このメルマガでも繰り返し述べていますように、
米国債は今、日本の金融機関によって支えられています。
そして、ここで利上げをすれば、その流れは一層強くなるでしょう。
また、ドルも高くなりそうです。

さて、では逆回転が起こる可能性はあるのでしょうか?
つまり、円高ドル安が起こる可能性です。

米国の経済が順調に回復し続ければ、
間違いなく円安ドル高は続きそうです。
また、金利が引き上げられれば、国債もさらに
買われるようになり、強いドルを取り戻しそうです。
日本のメガバンクも積極的にドルを買うでしょう。

通常は、この間のロシアのように、通貨が信用を失ってしまったため、
金利を引き上げて、お金が集まるようにしようとします。
(ほとんど効果はありませんでしたが。)

しかし、米国の場合は、景気を調整することを目的とした金利引き上げです。
そのため、通貨の信用はある状態での利上げですので、
ドル高になると予測されています。

これは、当然の現象です。
例えば、私たちが銀行だったとします。

東証に上場しているトヨタ自動車にお金を貸すのと
、 なんだか良く分からないけど、なんとかやりくりできていそうな
ヘッポコ産業という会社にお金を貸すのとでは、
金利が大きく変えるでしょう。

返済がほぼ確実なトヨタには、金利を低くしても借りてほしいです。

しかし、ヘッポコ産業には、金利を高くして、それでもいいというのなら、
貸してあげるくらいでちょうどいいです。
(もしくは貸さない。ちなみに貸さないと言うのは、
金利の最大値と同じ意味です。)

この例で言うと、トヨタがアメリカ。
ヘッポコ産業がロシアとなるでしょう。

もちろん、アメリカの景気が悪くなれば、円高ドル安になります。

「金利が引き下げられるのでは?」との予測が働くためですね。

そうなると、「米国債よりも他の債券の方が儲かるのでは?」
と、考え、米国債は売られ、投資資金が日本に帰ってきて円は上昇します。

円高ドル安が起きるとき。
それは、「米国の景気が悪くなった時」ということになります。

しかし、今のところそのような兆候は見られません。
今回の金利引き上げでも景気が悪化しないようであれば、
さらにドルは上昇します。(米国債で利益が出せるため)

逆に、利上げで景気が悪化すれば、ドルは安くなるでしょう。

正直、どちらの可能性もありますが、金利の引き上げは、
企業にとっては、借金がしにくくなり、マイナス要素なのは、
間違いありません。

私の投資は、守備に重点を置いていますので、わずかに
米ドルを残し、他は円にしようと考えています。

■■7.もう一度原文

(Asian stocks higher at 2015 market opening)

(1)
Asia’s main stock indexes were higher on the 
first day of trading in 2015, reflecting 
favorable expectations in the US economy.

著者:八木 翼

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