消費増税駆け込み需要はどうだったのか?

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消費増税駆け込み需要はどうだったのか?

駆け込み需要はなかなかすごかったですね。GDP急上昇です。ニュースを見てみましょう。

By: epSos .de

■■1.英語原文
(GDP up 1.5 percent in Jan.- March quarter)

(1)
Japan’s gross domestic product grew 1.5
percent in real terms in the January-March
period from the previous quarter.

■■2.ポイント単語和訳
(GDP up 1.5 percent in Jan.- March [quarter:四半期])

(1)
Japan’s [gross domestic product:国民総生産]
grew 1.5 percent in [real terms:実質換算] in the
January-March period from the [previous quarter:
前四半期].

■■3.英文区切り
(GDP up 1.5 percent in Jan.- March [quarter:四半期])

(1)
Japan’s [gross domestic product:国民総生産] /
grew 1.5 percent /
in [real terms:実質換算] /
in the January-March period /
from the [previous quarter:前四半期].

■■4.対訳
(GDP up 1.5 percent in Jan.- March [quarter:四半期])
(GDPは、1〜3月四半期、1.5%上昇)

(1)
Japan’s [gross domestic product:国民総生産] /
grew 1.5 percent /
in [real terms:実質換算] /
in the January-March period /
from the [previous quarter:前四半期].
(日本の国民総生産は、1〜3月期の実質換算で、
前四半期から、1.5%成長した。)

■■5.訳出のポイント解説(英語)

今日は(6)で登場している[as]についてです。

asはものすごくあやふやな単語です。

なぜなら、asの基本イメージは「貼り付ける」だからです。
例文を見てみましょう。

As he was great guy, I had dinner with him
(彼が素敵だったので、夕食をご一緒しました。)

As every ones know, I can’t swim.
(皆さんご存じの通り、私は泳げません。)

I regard this job as a good chance.
(わたしはこの仕事をいいチャンスだと思っています。)

これら全て、辞書的にいえば「用法が違う」んですよね。
しかもまだまだ用法を上げることができます。

こんなの覚えれるわけありません。

それよりも、イメージとして、「(何かを何かに)貼り付ける」
をもっておきましょう。

そのあと、文脈に合った意味をつければいいのです。

今回の例文を見てみましょう。

(6)
[Housing investment:住宅投資] /
was up 3.1 percent.
(住宅投資は、3.1%上昇した。)

But [external demand:外需] /
dragged
the GDP down by 0.3 percent, /
as imports /
[outstripped:超す] exports.
(しかし、輸入は輸出を上回り、外需に
引きずられ、GDPは0.3%下落した。)

今回の文では「理由」を起こった事象に貼り付けているだけです。
asが出てきたら、何か貼りつく。
この感覚を持っていればたいていのことは訳せてしまえます。

大事なのは、単語を意味でとらえずイメージで捉えることです。

■■6.訳出のポイント解説 (経済)
GDPは、一時的に改善しましたね。
まあ、当然といえば当然です。

しかし、この増税がどう出るかは、正直よくわかりません。

けどGDPが伸びるのは難しいと思います。
少し前の記事になりますが、クルーグマンがブログを書いていましたね。

Japanese Relative Performance
(日本の相対的なパフォーマンス)

http://nyti.ms/Y1TELJ

図などがあるので、ブログを見てもらいたいのですが、
一応こちらで翻訳してみます。

More notes to myself. When people try to assess
how Japan has done since its late-80s bubble
burst, they often look at per capita GDP. But
this can be deeply misleading, because of Japan’s
low birth rate and aging population. In the figure
below I compared the ratio of Japanese to US GDP
per capita (from Total Economy Database) with the
ratio of Japanese to US GDP per adult aged 15-64:

「バブルはじけてから、みんな日本が不景気不景気って
いってるけどさ、それGDP比だけで見てるから、
そうなっちゃうんだよね。
そもそも日本って、出生率低いし、超高齢化社会じゃん?
GDPを労働生産人口(15−64歳の人)で割った値を
アメリカと日本で比べてみるよ。」

ブログでは、図が入ります。

「ほらね。資本で見ると、大きく落ち込んで、ほとんど回復
してないように見えるけど、人口で割ってみると、
そもそもちょっしか落ち込んでないし、それもほとんど
回復してるじゃん?
アメリカ並みになるまで日本頑張れって人もいるけどさー、
日本の景気が悪いって言ってる人のほとんどは、人口統計
ちゃんと見てないんじゃないの?」

って感じで書いてあります。
(時間がないので、要約になっています。)

気軽に読んでもらうために口語体で訳しましたw
クルーグマンが本当に、こんな風に書いてるわけ
じゃありませんからねw

実は、この指摘は、藻谷さんという方が、デフレの正体という
本で、既に指摘しているんですよね。

私も基本的に、クルーグマンや藻谷さんと同じ考え方です。

簡単にいえば、そんなにGDP落ち込んでないってことです。

で、なんで日本は金融緩和なんてやってんの?
馬鹿なの?というご指摘ですw

そもそも不景気じゃないと思うんですよね。

もちろん構造上の問題は多々あると思いますが。
(GDP up 1.5 percent in Jan.- March quarter)

(1)
Japan’s gross domestic product grew 1.5
percent in real terms in the January-March
period from the previous quarter.

著者:八木 翼

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