日本経済はこのまま不景気に陥るのか

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日本経済はこのまま不景気に陥るのか

景気動向指数は2カ月連続で落ち込んでしまいました。正直、危機ですね。こんな状態で消費税を上げたら…容易に想像できますね。ニュースを見てみましょう。

1minute

■■1.英語原文

(1)
Officials at Japan’s Cabinet Office say
an important economic indicator declined
in August. They say the Coincident Index
was down for the first time in 2 months.

■■2.ポイント単語和訳

([Key economic index:経済指標] drops)

(1)
Officials at Japan’s [Cabinet Office:内閣] say
an [important:重要な] economic [indicator:指標]
declined in August.
They say the Coincident Index was down [for
the first time in 2 months:2か月ぶりに].

■■3.英文区切り

([Key economic index:経済指標] drops)

(1)
Officials /
  at Japan’s [Cabinet Office:内閣] /
say /
an [important:重要な] economic [indicator:指標] /
declined in August.

They say /
the Coincident Index /
was down /
[for the first time in 2 months:2か月ぶりに].

■■4.対訳

([Key economic index:経済指標] drops)
(重要な経済指標下落)

(1)
Officials /
  at Japan’s [Cabinet Office:内閣] /
say /
an [important:重要な] economic [indicator:指標] /
declined in August.
(日本の内閣の担当者は、8月の重要な経済指標が
下落したと述べた。)

They say /
the Coincident Index /
was down /
[for the first time in 2 months:2か月ぶりに].
(彼らは、景気動向指数は2か月ぶりに
下落したと述べた。)

■■5.訳出のポイント解説(英語)

今回は、(5)で登場したthatについてです。

thatは、あってもなくてもいいみたいな雰囲気があります。
しかし、thatの基本イメージは、「導く」です。

I hope that he is in the room.
(彼が部屋にいることを祈ってるよ。)

ここのthatは、
「私は望んでいる→彼が部屋にいること」
の、→の部分を表しています。

また、接続詞のthatで、話した文の長さが変わる事があります。
下記の文の違いがわかりますか?

1.She said she had been sick for three days,
but that she was getting better.

2.She said she had been sick for three days,
but she was getting better.

thatがあるかないかだけですね。
しかし、違いは大きいです。

1.She said she had been sick for three days,
but that she was getting better.
(彼女が言うには、「3日間病気だったが、
回復しつつある」とのことだった。)

2.She said she had been sick for three days,
but she was getting better.
(彼女は「3日間病気だったと」言ったが、
回復しつつあった。)

話をしている長さが変わってくるんですね。

■■6.経済コラム

消費税引き上げから、日本はかなり不景気になっていますね。
もちろん消費税だけではなく、円安も効いています。

かなり厳しいことになっていますよね。

しかし、日本の財政状況も同様に非常に厳しいです。
社会保障費は、年間3兆円ずつ確実に増えることが
ほぼ決定しています。

ちなみにこの増税で、税収はいくら増えることになるのでしょうか?
消費税を1%上げると2兆円税収が増えるといわれています。
(輸出戻し税を入れると、さらに少なくなりますが。)

そう考えると、今回5%引き上げても、10兆円だけ確保できるだけで、
4年後には、今回の消費税で増えた歳入を、歳出が上回ることになります。

まあ、簡単に言うと、増税をしていくと、
際限なく引き上げ続けなければなりません。

このままではだめですよね?

間違いなく、今は増税するタイミングではありません。

財政収支の悪化で政府への信頼が…
国債が暴落するんじゃないのか?…

と心配する方もいると思いますが、そもそも、
それはとっくに起こってもおかしくないですし、
もし、インフレを起こさないで、真面目に債務をなくしていこうと
するのであれば、歳出もしっかり削減するべきです。

それをしないで、歳入だけ増やす。
取りやすいところから取るという政策は、
いかがなものかと思います。

今、日本の国債が低金利なのは、
日銀がアホみたいに国債を買ってくれるからです。

当然、これだけの財政赤字の国が、中央銀行という、支えなしに、
資金調達しようとすれば、国債価格は大暴落し、
金利は大幅上昇してしまうでしょう。

今、日本の国債金利が低いのは、あくまで
「日銀が買っているから」です。

増税で信頼回復できるレベルではありません。

しっかりとしたインフレ土壌を醸成し、
プライマリーバランスを黒字化し、
税収に対する借金の比率を下げることのみを考えなければなりません。

今、増税は、これに反する行為です。

安倍政権は、いつの間にか、本来の方向性を失い、
ただただ財務省の思いのままに動いているだけになってしまっています。

このままでいいのか…

不安だらけの日本経済です。

著者:八木 翼

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