え?ロシア大丈夫?石油下落で危機!

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え?ロシア大丈夫?石油下落で危機!

石油下落でロシアが大変なことになっていますね。間違いなく不景気に陥るでしょう。世界に波及しなければいいのですが…ニュースを見てみましょう。

yagi19

■■1.英語原文 

(Russian Woes Worsen as Recession Looms With Banks in ‘Panic’)

(1)
Russia’s economic crisis deepened as the government 
acknowledged it’s heading for recession and a former 
central banker spoke of “some panic” in the financial 
system as oil prices plunged.

■■2.ポイント単語和訳 

(Russian [Woes:悲痛] Worsen as Recession [Looms:迫る] 
With Banks in ‘Panic’)

(1)
Russia’s economic crisis [deepened:悪化した] as the 
government [acknowledged:認めた] it’s [heading for:
向かっている] [recession:不景気] and a former [central 
banker:中央銀行総裁] spoke of “some panic” in the 
[financial system:金融システム] as oil prices plunged.

■■3.英文区切り 

(Russian [Woes:悲痛] Worsen as Recession [Looms:迫る] 
With Banks in ‘Panic’)

(1)
Russia’s economic crisis /
[deepened:悪化した] /
as the government /
[acknowledged:認めた] /
it’s [heading for:向かっている] /
[recession:不景気] /
and a former [central banker:中央銀行総裁]/
spoke /
of “some panic” 裾野市
in the [financial system:金融システム] /
as oil prices plunged.

■■4.対訳 

(Russian [Woes:悲痛] Worsen as Recession [Looms:迫る] 
With Banks in ‘Panic’)
(ロシア、銀行が混乱に陥り、不景気が迫り悲痛悪化)

(1)
Russia’s economic crisis /
[deepened:悪化した] /
as the government /
[acknowledged:認めた] /
it’s [heading for:向かっている] /
[recession:不景気] /
and a former [central banker:中央銀行総裁]/
spoke /
of “some panic” 
in the [financial system:金融システム] /
as oil prices plunged.

(ロシアの経済危機は、政府が不景気に向っていることを認め、前中央銀行総裁が、石油価格の下落で、金融システムの「混乱」について話をし、悪化している。)

■■5. 訳出のポイント解説(英語) 

今日は(1)で出てきた「after」についてです。
afterの基本イメージ、それは「~についていく」です。
ん?「ついていく」?それfollowじゃないの?
と思われた方。正解です。
実は、前置詞で使う場合、afterとfollowはほぼ
同意義です。

「~についていく」を核として、いろんなafterの使い方を見てみましょう。

This is a music after me.
(この曲は私のパクリです。) 

after: ~についていく→後を追う→真似る(パクる)
となったパターンですね。

Would you look after my son for a while?
(ちょっとだけ、息子の世話してもらってよろしいですか?) 

look after: 見る、ついていく→見ながらついていく→世話をする
となります。

基本的にすべて「ついていく」が入っていることがわかりますね。
今回の例文はどうでしょう?

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■■6.経済コラム 

ロシアは非常にまずいことになっていますね。
本来、自国の通貨が安くなったのであれば、輸出事業は有利になるはずなのです。

日本でも同じ現象が起きます。

皆さんご存知の通り、輸出企業は、円安が有利に働きます。

という話をすると、いきなり意味が分からなくなる人がいるのでたとえ話をしてみようと思います。

トヨタが、日本で100万円で売っている車を売っているとします。
ちなみに部品代や人件費をあわせると80万円であったとしましょう。

日本でこの車が1台売れれば、トヨタは20万円の利益です。

さあ、この車をアメリカで売るとします。

分かりやすいので、この時代1ドル100円だったと考えると、
アメリカでは、この車は1万ドルで売られるわけです。

当然、トヨタは、この車が1台売れれば、1万ドル手に入るわけです。

さて、問題はこの1万ドルです。

このお金は、労働者に賃金を支払ったり、日本の部品メーカーにも支払うお金に使われます。

そのため、この1万ドルを円に戻そうとします。

しかし、その時、安倍さんが金融緩和をやりまくって1ドル200円になったとしましょう。

すると、今までは1万ドルは100万円だったのに、あら不思議、1万ドルが200万円に化けてしまいました。

しかし、当然、部品メーカーに支払うお金も、労働者に支払うお金にも変化はありません。

80万円だけ払うわけです。

すると、トヨタの利益はいくらでしょうか?
あら不思議、なんと今まで20万円の利益だったのに、その6倍の120万円になってしまいました。

やったね!

円が安くなるだけで、こんなマジックが起こるんだね!

さて、じゃあなぜロシアはこまっているのでしょう?

それは、日本でいう自動車は、ロシアでいう石油だからです。
石油価格は、ここ数か月で20%以上下落しています。
通貨が安くなったのですが、輸出商品も安くなってしまったのです。

しかし、ルーブルが安くなると、輸入製品の価格は上がってしまいます。
利益は増えていないのに、コストが増加する。

最悪の状況ですね。

著者:八木 翼

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