Rock好きの皆様、こんにちは!英会話講師のイワサキです!このコーナーでは洋楽の名曲(たまには迷曲)から歌詞を抜き出して出題するゼ!
Nirvana 『Smells Like Teen Spirit』
グランジファンのみんな、待たせたなッ!
今週は Nirvana の代表曲から出題だ!
【問題1】(再生時間 0:30~)
「It’s fun to lose and to pretend」
【問題2】(再生時間 1:40~)
「I’m worse at what I do best」
【問題3】(再生時間 3:10~)
「I forget just why I taste」
以上の3問だ!!
歌詞の内容が非常に難解でパズルのように感じるかもしれないが、これを乗り越えるとさらに洋楽が面白く感じるハズだ!ぜひ、トライしてみてくれ!
みんな、どうだい?自分なりの翻訳ができたかな?
それでは今週の回答といこう!
【問題1】
「It’s fun to lose and to pretend」
「失うのも、フリをするのも楽しいぜ」
“It’s fun to ~=~するのは楽しい”これは構文で覚えるんじゃなくて使い倒して使えるようになろう!
“pretend = ~のフリをする”これはニルバーナの歌詞すべての中で、一番重要な単語な気がする。詳しくは文末に説明する。
【問題2】
「I’m worse at what I do best」
「ベストを尽くすときほど、うまくいかないんだ」
なんて、救いようのない歌詞なんだ…。しかし、10代のうまくコトが進まないモヤモヤした感じが伝わってくる文章だ。
上の pretend と共通するが、ニルバーナの歌詞は意味深なんだ。
【問題3】
「I forget just why I taste」
「なんで味わうのか、忘れちまった」
意味不明かもしれない……だが英語だとカッコ良く聞こえるんだよな。最近の洋楽の歌詞でも多いのだけど英語独特の言葉遊びなんだ。パズルピースを入れ替えるような感覚に近いかもしれない。
人はつい、いろんな「フリ」をしてしまう。
いい人の「フリ」をしたり、できる男の「フリ」をしたり、人のためにがんばってる「フリ」をしたりする。ヴォーカルであるカート・コバーンはデビューアルバム『Nevermaid』が大ヒットし有名になるにつれて、自分に正直でいることができなくなっていった。
気がつけば彼は様々な場面で「フリ」、つまりロックスターを演じなければならなくなった。そして、激しい自己嫌悪に陥り、ステージに上がることさえ苦痛になり1994年4月、自ら命を絶ったんだ。
上の文章はカートの遺書の一節だ。
The worst crime I can think of would be to rip people off by faking it and pretending as if I’m having 100% fun.
「俺が考えうる最悪の罪は、まるで100%楽しんでいるかのようにつくろって、フリをすることで人々をだますことだ」
最大のヒット曲となった、この歌詞とは裏腹な人生になったことに運命の皮肉を感じる。
んじゃ、今週も50回発音行ってみよう!フリではなく本気で言って欲しい!何度も積み重ねることで自然に英語が出てくるようになるゼ!
元シルクドソレイユ通訳の英会話講師がロックの名曲を使って英語を解説!
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Tatsuya Iwasaki
岩崎 達矢
英会話講師
中学生の時にロックに目覚め洋楽と出会う。高校時代、英会話が出来ないままアメリカ・サウスダコタへ留学し英語を学ぶ。日本に戻りシルク・ドゥ・ソレイユの通訳として日本ツアーに同行。現在はプライベートレッスンを中心に英会話講師として活躍。