外資系デビュー1日目から役に立つ!意外と知らない「英語の呼称」1

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(1) 初めてメールする場合

みなさん、こんにちは。「英語のまぐまぐ」編集部のナオミです。
先日、アメリカ系の某外資系企業に転職して1年になるNさんが、入社当時を振り返って、こんな失敗談を教えてくれました。

外資系企業に転職したてのころは、取引先や上司の名前が聞き取れなくても、あやふやなままにしておく悪い癖が抜けず、あとでずいぶん困りました。
日本では、「とりあえず名刺交換」が基本でしたから・・・。
当たり前ですが、外国人の名前って本当にいろいろあるんです!
それに現地(米国)とはどうしてもメール中心のやり取りが多いので、無意識に男性だと思って「Mr.」をつけてメールを送った相手があとで女性だとわかり恥をかいた!なんてことも・・・。

今回は、外資系企業で誰もが遭遇する“英語の呼称に関する疑問”に大阪外国語大学・准教授の杉田米行先生が答えます。外資系企業に転職したばかりという方も、転職を考えている方も参考にしてみてください。

(1) 初めてメールする場合

アメリカ人はフレンドリーだから、
ビジネスの世界でも常にファーストネームで構わない!?

たとえば、会ったこともない取引先担当者に英文電子メールを出すとき、どのような呼称を使えばよいのでしょうか。
親近感を出すためにファーストネームで書くのか、丁重に Mr. や Ms. をつけるべきかは非常に悩むところですね。次の例文を見てみましょう。

Dear Ms. Nelson:
Thank you very much for your email of July 17 in regard to your visit to my office.
ネルソン様:
私の事務所にお越しくださるという7月17日付けの電子メールを賜り、ありがとうございます。
※女性の場合は未婚・既婚両方に使える Ms. を使うのが無難です。

このように、初めてメールを出す相手や、まだあまり親しくない人に対しては、ファーストネームは避けた方が無難です。

クリス・ワトソンって…女性? それとも男性?>>

杉田米行(すぎた・よねゆき)先生プロフィール

1962年大阪生まれ。ウィスコンシン大学マディソン校歴史学科修了(Ph.D.)。
現在、大阪外国語大学アメリカ講座准教授。専門はアメリカ研究と日本医療制度史。道楽(=研究)以外の楽しみは家族5人での団欒。最新の著書は、杉田米行編著『アメリカ〈帝国〉の失われた覇権』(三和書籍、2007年)。

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