【デートの締めくくりは?(AT&T)】
両親のベッドタイムを過ぎてから
ティーンエージャーの娘さんが、デートから帰宅しますが・・・
■課題文■
カッコ内の部分を聴きとって書き出してみましょう。
(04″~)
Husband: (Q1).
Wife: (Q2)?
Husband: I wish.
Man: You smell so good, like cinnamon.
Daughter: I…I better go.
Man: Aw! Come on, man.
Narration: Introducing AT&T Digital Life,
personalized home security and automation, with
limited availability in selected markets.
<<語句と表現>>
●語句の意味が複数ある場合は主にこのCMで該当する意味を記します。
●リスニング課題の部分に含まれる語句は省いています。
☆ ”I better go.”
本来は I’d (=I had) better go.ですが、
このように had を省いてI better go.と言ってしまう人も多いです。
会話を打ち切るときに、一瞬そわそわしてみせてから
“I better get going.”などと言います。
「もう行かなくっちゃ」という感じです。
ところで had better~という表現は使い方に注意が必要。
学校では「~したほうがいい」と習うことが多い。
でもニュアンス的には「~しないと困ったことになるぞ」という警告に近い。上から目線の雰囲気です。
had better ~ or ●●
と言う形で使うと、「~しろよ。さもなくば●●」と脅しのような口調になります。
軽い提案のつもりで「~したほうがいいよ」と言いたければshouldを使いましょう。
shouldは「~すべきだ」という意味だと教わることも多いですが実はshouldのほうがhad better よりも、やわらかい口調です。
☆ ”Come on, man.”
ここの man は、別に相手に呼びかけてるわけじゃなくて
「ちぇっ」とか「やれやれ」みたいなニュアンスの言葉です。
☆ personalized パーソナライズされた
パーソナライズされた、というのは各人用にこまめに設定できること、と考えていいです。
通常 pesonalized gift, personalized itemなどというと個人のイニシャルや名前をいれたものになります。
☆ limited availability in selected markets 「選択された市場にて限定的にご利用可能」
つまり「一部の地域においてのみご利用可能」
—————————-
◆解答と省エネ発音のポイント
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●カジュアル度の高さは♪から♪♪♪で表わします。
♪:フォーマルな会話で使っても問題ない。
♪♪:カジュアルな会話向け。
♪♪♪:カジュアル度高し。
●できるだけ実際の音に近い音をアルファベットとカタカナで記しますが、これはあくまで参考です。
●曖昧母音(発音記号 が e の上下逆さまになったやつ)、を @ で表記します。
●曖昧母音以外の母音が非常に弱い、曖昧な音になったものも、@で表記することがあります。
Q1 There’s someone outside ⇒ There’s someone outsi’
☆♪ There’s ⇒ There’s
これは特に省エネというわけでもなくthere の普通の発音。
出だしの[th]も、ごく当たり前の音ですが
この普通の[th]につまづく人が結構いるので取り上げました。
TH の発音は「舌先を上下の歯で噛む」と
教わった人もいるかも知れませんが、これは明らかな間違いです。
[th]の正しい発音方法は
(1)まず上の歯の下端に舌先を軽くあてる。
舌先の、ほんのさきっちょだけでいいです。
下の歯からのプレッシャーはまったくなし。
(噛んではいない!)
(2)上歯の下側をツルッと軽くなでるようにして
舌先を口の中に引き戻しつつ、息を強めに出す。
そのときの舌を歯の間を息がこすれて通りぬける音が
[th]の音です。
ネイティブに「thの口の形を見せて」と頼めば
舌先を大げさに上下の間から出して見せてくれますが
それが「舌を噛む」という誤解のもとになってきました。
口の形だけ見ると、舌が上下の歯にはさまってはいるが、噛んでいるわけではありません。
☆♪ outside ⇒ outsi’
語尾の破裂音[d]が破裂されないので聞こえません。
Q2 Is it a burglar? ⇒ Izida burglar?
[語意] burglar (家に侵入してくる)泥棒
☆♪ Is it a ⇒ Izida
3語が連結してひとかたまりのようにも聞こえます。
■ ナチュラルスピードで話せばこの程度の連結(リエゾンともいいます)は起きないほうがかえって不自然です。
リエゾンの起きるもっとも基本のパターンは前の語の最後が子音で終わり、次の語が母音で始まるとき。
この基本を、こちらで音声付で確認してください。
(スマートフォンの場合はブラウザはFirefoxを使って下さい。)
■ it の[t]は、ita と前後を母音にはさまれるので「軽く弾くD」の音。
「ダ」と「ラ」の中間のような音ですが舌先の位置はもっと上で、上の歯の付け根あたりです。
「軽く弾くD」はアメリカ英語に顕著な省エネで実に頻繁に登場する音。
音声付サンプルと詳しい説明はこちら
◆全文と訳文(意訳)◆
<全文>
(04″~)
Husband: (Q1There’s someone outside).
Wife: (Q2 Is it a burglar)?
Husband: I wish.
Man: You smell so good, like cinnamon.
Daughter: I…I better go.
Man: Aw! Come on, man.
Narration: Introducing AT&T Digital Life,
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<訳文(意訳)>
(04″~)
Husband: 誰かがおもてにいるな。
Wife: 泥棒なの?
Husband: ならいいけどさ。
Man: 君、いい匂いがするね、シナモンみたい。
Daughter: あ・・・あたし、行かないと。
Man: えっ!よせやい、ちぇっ。
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