■解説
今日は「~だったら良かったのにな」という表現をご紹介します。”I wish I were…” は学校で習ったおなじみの表現ですが、実は was と were の使い分けができるフレーズです。
・I wish (something)(didn’t/wasn’t)(something)
「~が、その状態でなかったら良かったのになあ」という感じで表現するフレーズです。
*学校では、”I wish I were…” と “wish” と “I were” をセットで使
うように、とだけ教わった方も多いかもしれません。
でも、were と was は、下記のように使い分けができます。
→I wish I were… は、いくら願っても実現しないもの。
→I wish I was… は、現在の結果はそうではないにせよ、
過去に実現の可能があったことや、これから可能になるかもしれない、
、という響きになります。
例)
I wish I were a lion.
(「ライオンである自分」を実現するのは不可能ですので、were を使っています)
I wish I wasn’t so thin.
こんなに痩せっぽちでなければなあ。
(「痩せすぎでない自分」は、努力次第で実現の可能性があった、
とか、これから改善できるかもしれない、と、話し手が思っている響きです)
I wish I weren’t so thin.
こんなに痩せっぽちでなければ良かったのに。
(話し手は、「痩せすぎでない自分」の実現については、
もうすっかり諦めている響きがあります)
I wish ~ のフレーズは、現在の心境を語る場合でも、過去形を使って表現します。
*過去形にすることで、「今、ここ」の現実と、話し手の心境に距離がある響きになります。
例)
I wish I wasn’t so thin.
こんなに痩せっぽちでなければ良かったのに。
I wish I knew how to help you, but I don’t.
手伝ってあげる方法を知っていたら良かったんだけど、わからないのよ。
「結果が違えばよかったのに」と、過去に思った事実を話題にする必要がある時には、過去完了形を使います。
例)
I wish you’d told me sooner.
もっと早く話してくれたら良かったのに。
・stray hair
ほつれていたりハネていたり、ヘアスタイルどおりに落ち着いていない毛のことを stray hair と呼びます。
例)
You have some stray hair sticking out over there.
そこ、髪の毛がハネているよ。
“stray” は、道から逸れて、あるべき場所にない、という意味です。
下記のような表現で使われます。
a stray pet
迷子のペット
(a stray dog や a stray cat として、ペットの種類も表現できます)
a stray bullet
流れ弾
**皆さまが楽しく英語と付き合っていただけますように**
“Courage is what it takes to stand up and speak; courage is also what it takes to sit down and listen.” – Winston Churchill
勇気とは立ち上がって意見を述べることだ。そしてまた、座って人の話に耳を傾けることでもある。- Winston Churchill