今週のTEDビデオ:Paul Stamets「キノコが世界を救う6つの方法」
6 ways mushrooms can save the world
2008年のビデオですが、最近紹介された記事(Paul Stamets patents “universal biopesticide” that Big Ag calls “the most disruptive technology that we have ever witnessed.”)にこの人のことが書いてあったので、色々と調べてこの TED ビデオにたどり着きました。
一言でいえば「キノコ博士」で、キノコ類の生態の研究から始まり、地球に優しい殺虫剤から、重油汚染の解消やインフルエンザの薬にまでキノコが活用できると主張しています。
ミツバチの大量死の原因が、農作物に使われている殺虫剤にあることが次第に明らかになって来ました。しばしば問題になる遺伝子組み換え作物も、元はと言えば殺虫剤や除草剤に強い品種を人工的に作り出そうという試みから始まった話ですが、キノコ類にもともと備わった機能を上手に活用すれば、害虫が近づかなくなる畑を作ることも可能だそうです。
このビデオの中にしばしば出てくる mycelium は日本語では菌糸体と呼ばれ、キノコ類が繁殖する際に、まずは枯葉などの栄養分に満ちた土壌中にネットワーク状に広げる糸状の組織です。
Stamets 氏によれば、mycelium は、キノコの「外部消化器官」のようなもので、酵素を使ってセルロースを糖に変換した上で栄養分として吸収するそうです。ある意味、人間が食べることのできない 落ち葉や腐った木を食べることのできるものにキノコは変換してくれているのです。
中島聡
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。 NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。
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