インタビューは百戦錬磨の高橋克明も大苦戦!香港の日常食「蛇料理」

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インタビューは百戦錬磨の高橋克明も大苦戦!香港の日常食「蛇料理」

(c)NEW YORK 摩天楼便り

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 1.アジア出張“ひとり西遊記”-特別編(2)


◎香港編

返還されたとはいえ、香港はやはり中国であり、そして中国ではありませんでした。
街全体的を覆う空気がやはり、北京や上海とは少し違う―。
3年前に行った際も感じた事でした。

香港と言えば、やはり「100万ドルの夜景」ですが、今回は時間の関係で観に行けませんでした。
世界を廻った経験上、旅とは「やり残し」の連続だと今になって実感します。
どこに行ってもすべてを廻り尽くせる事はない。
「あそこだけは行けなかった」という観光ポイントが各所にひとつは残っている。

 

僕の場合は、ロンドンだとウェストミンスター寺院。 パリだとオペラ・ガルニエ。 イスタンブールだとアヤ・ソフィア。 ミラノだと「最後の晩餐」。 フィレンツェだとウフィツィ美術館。 北京だと万里の長城。 上海だと上海中心に、それぞれ行く時間がなかった。

なので、また行こうと思える。

今回の場合は100万ドルの夜景、ということになります。(でも、3年前も今回も行けなかったということはよっぽど縁がないのかな。 あるいは、夜景に対して特に思い入れがないのか、無意識にそれほど行きたくなかったのかな)

それでも何かしら、新しい経験をするのが旅だとするなら、今回の香港、僕があえて挑戦したのが「蛇料理」でした。

みなさんが思っている以上に勇気が必要でした。

なぜなら僕はこの世の中で爬虫類がいちばんの苦手。 40過ぎの大人のくせに、何メートルも離れているちっちゃなトカゲ1匹であらゆる行動を制止されます。その場から動けなくなる。

ヤクザもオバケもネズミもゴキブリもたいして怖くない。 人と比べて割と平気な方だと思います。

20歳くらいの時、あまりにも金がなくて、不動産屋に「いわく付き」の物件がないか聞いて廻ったり。(幽霊が確実に出るから家賃が異常に安い物件ありませんか?と聞くとたいていの不動産屋は「うちにはないです!ヤメてください!」と迷惑そうでした)

生まれたばっかりのネズミを発見したときはあまりの可愛さに飼おうとしたり。(飼ったら即離婚すると嫁に言われてあきらめました)

それなのに「東南アジアの安宿は部屋にヤモリが結構な割合でいる」という情報だけで学生時代、バックパックツアーをあきらめるほど、爬虫類だけがこの世でNGでした。今もです。(なんで、ここまで苦手なんだろう。 。 前世で恐竜に喰われたとか?)

その唯一の弱点を克服するなら、今しかない!とばかりにかなり気合いを入れて、ネイザンロード上にある蛇専門店に入りました。

喰ってやる。 喰ってやる。 喰ってやる。 と呪文のように唱えながらー。

もう、入った瞬間、店内の壁四方を生きた蛇が入った水槽で囲んでやがんの。

これは必要なのだろうか。

とりあえず、いちばん小ちゃい蛇スープを注文(笑)

店内の雰囲気からは、地元民が精力をつける為に日常的に通っていることがわかり、決して、特別な「ゲテモノ料理店」の趣ではなく、香港の人にとっては、ある意味、日常食なんだなと思わされました。 (日本でいうところの「はなまるうどん」的な。 。 。 ヤメよう。 「はなまる」入れなくなる、、)

スープが出てくる間、四方を見ないよう、なるべく天井の方を見て意識を飛ばす。 (もうその段階で負けてんじゃん 笑)

出てきたスープにはあきらかに「ソレ」とわかる鱗(ウロコ)もいっぱい浮いてやんの! 当初の情報では結構、無味無臭と聞いていたものの、一口食べただけで生臭さが口の中に広がりました。 もうね、口の中がヘビーって感じ

一発でKOされました。 (その瞬間、水槽の中の生きたのと目が合ったし)

やっぱり無理でした。 。

一口だけ食べて(食べてないけど。 その場で吐き出したかったけど)お金を払って退散しようとする僕に、店のおばちゃんも客のおっちゃんも指差して大爆笑。

日本男児が全員こうだと思われたら、たまらない。 「オレだけ」「ヘビだけ」声にならない心の声だけを叫んで、退店しました。

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NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
全米最多発刊部数の邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人、高橋克明です。新聞紙面上や、「アメリカ部門」「マスコミ部門」でランキング1位になったブログでは伝えきれないニューヨークの最新事情、ハリウッドスターとのインタビューの裏側など、“ イマ”のアメリカをお伝えします。

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