
今週のメルマガ:日刊タイトル英語
【邦題】
インターステラー
【英題】
Interstellar
【意味】
[Inter-] | [-stellar] |
↓ | ↓ |
〜間の | 恒星の |
⇒ 恒星間の | |
【作品】
2014年/アメリカ/映画/SF
監督:クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)
出演:マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)、
アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)
音楽:ハンス・ジマー(Hans Zimmer)
★予告編動画を見る
【コラム】
⇒ 「inter+◆」で構成された単語は、「◆と◆との間(の〜)」を意味します。
「international」は、「a nation(国)」と「another
nation(別の国)」との間で、「国家間の、国際〜」を意味します。
「an intersection」は、「a section(区域)」と「another section」との間の部分で、「交差点」を意味します。
「interstellar」もそんな成り立ちの単語で、「(恒)星間の〜」という意味ですが、中途半端ですね。
「interstellar〜」というふうに「〜」の部分があるはず。
「〜」に何が入ると思いますか?
⇒ 居住可能な新惑星を求めて、宇宙に調査隊を送り込む…。
こういうSFのプロットは、西部開拓史の宇宙版として楽天的に楽しめたものですが、宇宙開発の進歩と地球の資源の枯渇やエネルギーの確保等が深刻になるにつれて、現実味を帯びた近未来を正確に描いたSF映画が増加中。
『インターステラー』もそんな作品のひとつ。
現在の技術では、お隣の惑星「Mars(火星)」ですら、地球との往復に2年以上もかかるそうです。
太陽系を飛び出して別の恒星系の惑星を探すとなれば、自分たちの世代が生きているうちには到達できません。
NHK『コズミックフロント』2013年10月3日(木)放送分では、そんな何光年もの長距離移動を実現するために必要な物理・生物・社会学等、各方面での最前線が紹介されていて、『インターステラー』も絵空事ではないことが実感できます。
⇒ あらためて、「interstellar~」の「~」に何が入るのかな?
この映画では、「interstellar travel(恒星間旅行)」でしょうね。
旅行といっても、バカンス目的ではなく、「interstellar migration(恒星間移住)」を目指しています。
もし「interstellar communication(恒星間通信)」をしたら、かなりの時間差と膨大な遠距離通信料金がかかりそうです。
「interstellar relationship(恒星間恋愛)」という超遠距離恋愛も、遠い将来はあるかもしれませんね。(遠距離恋愛=long-distance relationship/love)

日刊タイトル英語
映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者の福光潤(英検1級&TOEIC955点)による文法用語なしの解説。発音も♪
著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』