映画『シャル・ウィ・ダンス?』からの出題

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「レッツ・ダンス」とはノリが違います!?

映画『シャル・ウィ・ダンス?』からの出題

j_jyanruロマンス、ヒューマン・ドラマj_seisaku2004年/アメリカj_kantokuピーター・チェルソム(Peter Chelsom)j_syutsuenリチャード・ギア(Richard Gere)、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、スーザン・サランドン(Susan Sarandon) ほか
j_arasujiシカゴの弁護士ジョン・クラークは、遺言書作成が専門で、デパート勤務の妻と子供たちに囲まれ、幸せな毎日を送っていた。そんなある日のこと、いつもの通勤電車で帰宅途中、車窓から見える、とあるダンス教室の女性に目を奪われる。翌日も、彼女の物憂げな様子に目を留めると、いきおいで途中下車をし、そのダンス教室の門をたたくことに…
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それではさっそく『シャル・ウィ・ダンス?』の英語タイトルを見てみましょう。

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な、なにーーー!? S**** ** Dance? だとーーーー!!?
意味は「踊りましょう」ってことだな! 実は、今日が最終回だと聞いて、 僕にでもわかる映画タイトルをこっそり選びました…。

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~祝卒業! タイトル英語を キワめたり ~英語イストの ツタ哉くんかな…

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でしょ? これぐらいの英語なら大丈夫!v(^ ^)v
たのもしいやん。これぞ有終の美っちゅうやつやな! ほな、「Let's dance!」との違いもわかってるんかいな?

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Shall We Dance?

[Shall We...?] [Dance]
  ↓     ↓

~しましょうか   踊る   ⇒ 踊りましょうか?

すなわち、「~しよう!」の「Let’s…!」とほぼ同じです。

Shall we dance?」≒「Let’s dance!」=「踊りましょう!」

ただし、「Shall we…?」の方があらたまった感じです。

“社交ダンス”では、誘い文句として「Shall we dance?」が使われます。
クラブなどで「踊ろうぜ!」というノリなら「Let’s dance!」でOK。

同じくリチャード・ギアが弁護士を演じたミュージカル映画『シカゴ』と比較すれば、
本作品の方が落ち着いた感じで、「シャル・ウィ」なノリだとわかりますね。

また、こんなあわせワザもあります。

「Let’s dance, shall we?」

“ちょいオシャレ”な感じでしょうか。

答え方としては、上のどれに対しても、

承諾 Yes. / Yes, let’s.
断る No. / No, let’s not.
(イギリスでは、No, don’t let’s. もあり)
「shall we」を日常でつかってみよう!
ツタ哉くん+福光つぁんより、皆さんへ。

OK, everyone! Let’s keep learning English all the way, shall we?

それでは皆さん!これからもずっと、英語学習を続けていきましょうね!

【最終回のお知らせ】

ツタ哉の『そのタイトル英語でなんちゅーknow』入門編は、
今回をもちまして連載を終了させていただきます。
これまでご愛読いただきありがとうございました。

タイトルとは本来、その言語を母国語としている人を対象に、
内容の要約+マーケティング効果を得ようとするものです。

そのため、英語タイトルの本当の意味を解き明かすことは、
英語ネイティブの深層心理にまで到達しなければなりません。

しかし、好きな作品の英語タイトルを覚えておくことで、
表面的な単語やフレーズの学習になるのはもちろんのこと、
英語学習を長く続けていると、あるとき英語タイトルの
奥深い意味が見えてきて、英語力の上達を実感することもあります。

毎日、多くの新しいタイトルが生み出されている時代です。
毎週アタマを抱えるツタ哉君のように、
皆さんも、ふと手に取った作品タイトルの邦題と原題を
照らし合わせてみて、素朴なギモンを持ってみてくださいね。

そのギモンこそが、タイトル英語に限らず、
すべての英語学習法の“きっかけ”となり、
あなたをゴールまで後押ししてくれる“モチベ=ヤル気”となります。

最後になりましたが、今までご愛読いただきました皆さんに、
心より感謝申しあげます!
いつか、どこかのレンタル店でお会いしましょうね♪

タイトル英語イスト~福光潤

ふくみっつぁんのプロフィール

本名・福光潤(ふくみつじゅん)。
1971年、兵庫県生まれ。特許翻訳者。 英語講師、日本語学校の海外営業、霞ヶ関の特許翻訳専門会社勤務を経て、現職。 メルマガ『日刊タイトル英語』を発行、 ホームページ『タイトル英語』を運営。 英語のおもしろさを読者と分かちあう。英検1級。TOEIC955点。 たまにシンガーソングライター&イラストレーター。
著書『翻訳者はウソをつく!』(青春出版社)好評発売中!

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