今週の TED ビデオ:Andy Puddicombe
All it takes is 10 mindful minutes
ここ数年、米国では meditation (瞑想) の効果が注目されていますが、なぜ meditation がこれほどまでに注目されているかを理解するには、このビデオはとても良い参考になります。
ここで言う meditation とは、決して宗教的なものではなく、あくまで自分を見つめ直したり、煮詰まった頭をスッキリさせる目的でするものです。私も含めて、ソフトウェア・エンジニアの中にも meditation を日々の仕事の中に取り入れている人は沢山います。
プログラムを書いていると、一つのバグがなかなか解決できなくなってしまう「頭が煮詰まった」状態になってしまうことがしばしばあります。特に納期に迫られている時などは、「焦り」の気持ちが冷静な判断を妨げ、一つのバグを修正するベキ変更が副作用で他のバグを生み出したりする最悪の状態に陥ってしまいます。
そんな時にこそ、meditation がとても有効なのです。わずか10分で良いので、パソコンから離れ、目を閉じて、自分が関わっているプロジェクトのことを可能な限り客観的な立場で見つめ直してください。それだけで、今まで考えもしなかったアイデアが浮かぶこともあるし、そうでなくとも、煮詰まった頭をスッキリさせることが出来ます。
私の場合は、昼食後に18分のタイマーをかけて、meditation + power nap (リフレッシュのための昼寝)をします。無理に起きていようとも、眠ろうともせず、目を閉じてリラックスした上で、関わっているプロジェクトの問題点などを頭の中で整理しようと試みます。
そのまま考え続けることもあれば、途中で眠ってしまうこともありますが、いずれにせよ18分後にはスッキリした頭で午後の仕事に取りかかることが出来ます。特に私の場合、仕事は朝の4~5時ぐらいから開始するので、昼食後の meditation + power nap は欠かせない習慣になっています。
18分という時間は、試行錯誤の上たどり着きました。10分だと短か過ぎて効果がなく、逆に20分以上だと眠りが深くなってしまって起きるのが辛くなるからです。
その人に適した meditation のスタイルは、職場の環境や仕事のスタイルによってさまざまだと思いますが、「頭が煮詰まった時には meditation が効果がある」と覚えておくと良いと思います。
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。 NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。
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