戦場の犬たち

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元アメリカ陸軍中尉の加藤喬氏が世界各国に派遣される米兵に現地語を教える独自のカリキュラムを用いて英語を解説!
また、軍隊を切り口に様々な国の背景も紹介します。

イラク戦争に従軍した元海兵隊員(ex-Marine)のミーガン・リーヴェイ伍長 (Corporal Megan Levy) と、パートナーの爆弾探知犬 (bomb sniffing dog)、通称「レックス軍曹」が6年ぶりに再会し、全米を感動させました。
2006年、パトロール中に彼女もレックスも仕掛け爆弾 (Improvised Explosive Device: IED)で重傷を負い、伍長は怪我のため名誉の除隊(honorable discharge) を余儀なくされました。
しかしレックスはその後回復し、合計3回イラクに派遣され重要人物の護衛についたり、9種類もの爆薬を嗅ぎ分けて海兵隊員たちの命を救ったりしてきました。
軍歴11年、人間なら60歳近い高齢に達したため、爆弾探知任務を解かれたレックスですが、軍規の壁はレックスが元パートナーの愛犬(pet dog)になる道を閉ざしていました。

名誉戦傷章 (purple heart) を受賞したヒーローたちの窮状は、有力上院議員(powerful senator)や退役軍人会などの知るところとなり、彼らが軍上層部に強く働きかけた結果、今回のハッピーエンドとなりました。
たとえ動物であっても、身の危険を顧みず祖国に尽くしたものには礼を尽くす。
いかにも犬好きの国、アメリカらしい話です。


※再生部分⇒カウンター00:00から

【動画中の会話】
In a war against terror, America’s best weapon is also America’s best friend.
(対テロ戦争において、アメリカ最高の武器はアメリカの最良の友でもあります)

Time to meet the dogs of war.
(戦争の犬たちに会う時です)

After writing about their infamous role in taking out Osama Bin Laden, I headed to Colorado to congratulate these titanium toothed heroes.
(オサマ・ビンラディン抹殺で軍用犬が果たした役割について書いたあと、チタニウムの歯をしたこららの英雄たちを祝福するためコロラドに向かいました)

First stop, the Air Force Academy in Colorado Springs where they train elite group of canine to sniff out trouble.
(最初に行ったのはコロラドスプリングスの空軍士官学校です。ここで、厄介事を嗅ぎ出すエリート犬を訓練しているのです)

 

無料メルマガ『もしも、の英会話入門[軍隊式英会話術]』より
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発行周期:週刊

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加藤 喬

米国防総省外国語学校日本語学部部長
1957年東京生まれ。79年に渡米アラスカ州立大学フェアバンクス校在学中、予備役士官訓練部隊を通じて少尉に任官。
湾岸戦争では整備中隊の中隊長代理として任務。